岩原山神社お舟祭り 5年ぶり復活「伝統継承を」

安曇野市堀金烏川の岩原地区にある砂渡(すさど)山神社(通称・岩原山神社)で4月28日、市無形民俗文化財「岩原山神社のお舟祭り」が5年ぶりに開かれた。
五穀豊穣(ほうじょう)を願い、氏子らが舟の形をした「担ぎ舟」を担いで練り歩き、同神社に奉納する祭り。コロナ禍と担ぎ手不足で2019年を最後に中断し、女性や地区外にも参加を呼びかけて復活した。
お舟は長さ9メートル、幅2メートル、高さ4メートル、重さ1トンほど。応募した女性や地区外の17人を含む58人が、展示していた国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区から同神社境内まで約1キロの上り坂を、休みながら担いだ。
氏子総代の百瀬新治さん(72)は「舟を担ぎ、祭りを自分たちの手でつくり上げることが、地域の文化を守ることになる」。祭典保存会の尾日向和孝会長(49)は「伝統を継承していきたい」と話した。