穂高の版画家・望月信幸さん個展

独創的作品 パロディーも

安曇野市穂高有明のドーナツ専門店「HOW DOUGHNUTS(ハウ ドーナツ)」は14日まで、同市穂高柏原の版画家・望月信幸さん(50)の作品展「郷土POPの可能性」を開いている。版画13点に加え、絵画7点、写真2点が並ぶ。
望月さんは篆刻(てんこく)、はんこを長年作り続け、版画を始めたのは40歳から。版画のデビュー作「人は何で生きるか」は、夢に出た映像を篆刻と組み合わせて表現した作品という。2015年の山本鼎版画大賞展で入選した。
版画「さばのみそ煮缶」は、米ポップアートの旗手、アンディ・ウォーホル(1928~87年)の「キャンベル・スープ缶」をヒントに、日本版パロディーとして制作した。
絵は、陶器の金継ぎの部分をクローズアップした「KINTSUGI」など。写真は福井県の風景を撮影した「海岸」などがある。
独創的、大衆的で、パロディーのような作品もあることから、作品展を「郷土POPの可能性」と名付けたと言い、望月さんは「難しい技法は使わず、小学生の時に使った彫刻刀などを使っている。自分もやってみたいと思ってもらえたらうれしい」と話す。
開店は、火~金曜の午前10時半~午後4時。