能登支援のチャリティー映画会 「四賀にきましょ」で 「ひとにぎりの塩」上映 6月30日

松本市四賀地区の住民有志の団体「四賀にきましょ」は6月30日、能登半島地震の被災地を支援するチャリティー映画会を四賀支所ピナスホールで開く。メンバーで建築士の斉藤一徳さん(61、中川)は、「四賀もいつ大地震がくるか分からず、人ごとではない。助けられる時に助け合いたい」と参加を呼びかける。

被災地の現状知り助け合いの心で

上映するのは、能登半島最北端の珠洲市で500年以上続く揚げ浜式製塩の職人を追ったドキュメンタリー映画「ひとにぎりの塩」(2011年、石井かほり監督)。同団体によるチャリティー映画会は、石川監督が能登の杜氏(とうじ)を取材した映画「一献(いっこん)の系譜」(15年)を先月上映したのに続く2回目だ。
石川県能美市出身の斉藤さんは、元日に車で帰省する途中で地震に遭った。幸い実家に大きな被害はなかったが、被災地のためにできることはないかと思っていたところ、塩尻市で行われたチャリティー上映会の新聞記事を見て、開催を決めた。
「映画を見ると、能登の生活の過酷さに驚く。でも人々は暮らしに愛着があり、四賀に通じるものを感じる」と斉藤さん。地震によって塩作りが思うようにできない能登の現状も案じる。
9月1日は再び「一献ー」を上映し、他にあと2回、年度内に映画会を予定。経費を除いた全額を「ほくりくみらい基金」などに寄付する。
午後2時半から。定員180人(申し込み不要)。入場料として1人千円以上の寄付をお願いする(高校生以下は無料)。会場で北陸の物産販売も。