山題材のシルバー作品展 縁縁白馬の作家・大塚岳さん

白馬村北城のジュエリー作家・大塚岳さん(35)は9日まで、安曇野市穂高有明のカフェ&ギャラリー安曇野縁縁で「GacU(がく)シルバージュエリー展」を開いている。山をテーマに制作した銀だけや、銀にヒスイをあしらったペンダント、襟を飾るピンズなど30点余を展示。初の試みとして会場に作業台を持ち込み、実演もしている。
15年前にブランド「GacU」を立ち上げ、その3年後からヒスイを用いた作品作りを続けているが、テーマを決めた展覧会は初めて。「扱っているヒスイは、昭和初期に国の許可を得て渓谷で採取されたという新潟の糸魚川ヒスイ。本をただせば、これも山の一部だと思った。山そのものも好きなので、今回のテーマにした」
銀だけの作品は8点。ペンダントヘッド「白馬三山」や「山リング」などの他、カモシカやホシガラスの形のピンズも並ぶ。ライチョウのブローチは、頭や羽部分を変色させて黒くし、胸の部分は輝く銀で立山の形にした。
銀の土台にヒスイを付けた作品は、今までと作り方は同じだが、父でクラフト作家の浩司さんが加工したヒスイだけでなく、一部は自身で研磨したものも使っている。
実演は午後。銀の板を切り出したり、アクセサリーを作ったりしている場面を見られる。
午前9時~午後5時。水~金曜休み。