【亜矢子先生に聞いてみよう!】#21 テストへの不安 親の心得は

Q 長女はテストがある度に不安がっています。親の心構えみたいなものがあれば教えてください。(中学1年女子の母)

テスト後の「弱点への挑戦」応援して

A テスト前より、テスト後のことをお伝えしたいです。なぜか?それこそが大事だから。教員時代にテストを返却する際、「テストは何のためにあると思う?」と聞くと、多くの生徒が「自分の実力を知るため」「先生が成績をつけるため」など点数ばかり見ました。
友達と比較し、先生や親からの評価を気にし、×になった設問を見ずに赤ペンで一生懸命直す(というより模範解答を「写す」)。それで終了。ああ、なんともったいない!
正解以外の選択肢から出題者の意図を読み取る、逆に答えから問題を想起するなど、答案を使った学習方法はいくつもあり、自分専用の参考書を作ることもできます。だから毎回言いました。
「何を間違えるか事前に分かっていたら間違えていないよね?自分が理解していなかったことを教えてくれるのがテスト。だから返されたテストは、自分のお宝だよ」と。
最近では定期テストをやめて単元ごとのテストにし、本人が納得いくまで追試OKと、テスト改革をしている学校も。諦めることなく学び方を工夫しながら努力した結果、知識とともに達成感も得られ、学ぶ意欲が持続します。
また、よく言っているのは「テストはゲーム。結果は次のステージに向かうための課題。攻略するための作戦を練ろう!」。つまりテストを「受けさせられる」ではなく、「挑戦しよう!」の意識に変えたい。それは生き方につながると思います。
人生には困難も失敗もある。それをどう捉え、どう対応して乗り越えるか。そう考えると、テストで間違えても自信を失う必要はないし、ましてや叱られることでもない。「テスト後=次のテスト前」。親は結果に一喜一憂せず、「弱点が見つかってラッキー!」と笑顔で応援をしてあげてください。(小島亜矢子さくら*みらい塾代表)