【亜矢子先生に聞いてみよう!】#28 電子書籍と本どちらがいい?

Q 私は本が大好きです。スマホで読む電子書籍と紙の本ではどちらがいいと思いますか。
(高校1年女子)

理解度高い紙媒体 年齢に応じて

A 学校ではデジタルを活用して視覚、聴覚を刺激する学習や双方向学習が進み、ペーパーレス資料など有効な活用方法も生まれています。電子書籍は大量の本を集約し、いつでもどこでも読めて便利ですよね。私も本が大好きで、学生時代は日々読みまくり(ほぼ推理小説)、今も時間もないのについ買ってしまい「積読(つんどく)」状態…(笑)。そこで電子書籍に挑戦しました!
しかし、目の疲れや頭痛、肩凝りで断念。理解度が低い実感もあり、年齢?個人差?と思いましたが、どうやらそればかりではないようです。
ある大学の「まったく同じテキストを、大学生に電子機器と紙媒体で読んでもらい質問に答える」実験では、紙媒体の方が明らかに理解度が高いという結果が出ました。デジタルが脳を過活動状態にさせるのが原因ではないか、と分析されていました。
電子機器が生まれた時から身の回りにあり、デジタルネイティブと呼ばれる若い世代。それでも「ヒト(生物)」の身体が急激に進化するはずもなく、影響はいまだ明らかにされていないことが多いです。本や新聞など紙媒体は、触感や重さ、においなどが記憶に残りやすくさせるとも。だから私は、幼い子には絶対にアナログを勧めます。
でも高校生のあなたなら、学習・趣味娯楽など目的によって選ぶなど、感覚を研ぎ澄まして自分で選べますよ。デジタルを使うときは、深呼吸や体を軽く動かすと脳機能回復にいいそうです。試してみてください。(小島亜矢子一般社団法人こどものみらい舎代表)