ケア帽子で患者の支えに ボランティア団体信大病院で展示と活動紹介

病気やけがの治療などで頭部のケアが必要な人に、タオルで手作りした帽子を無料配布しているボランティア団体「ぼうしの会」は、帽子の展示や活動を紹介するパネル展を松本市旭3の信州大病院1階通路で開いている。6月13日まで。
直接肌に触れる「ケア帽子」には、新品のタオルや手拭いを使う。通気性が良く、洗濯機で洗うことができ、子どもから大人まで使えるようSS~XLサイズを用意。水玉模様やディズニーキャラクターなどさまざまな色柄があり、作り方なども紹介している。
同会は2009年発足。10人ほどいる会員は、自身や親族など身近に闘病経験がある人が多く、「少しでも支えになりたい」と各自のペースで製作。同病院の病棟に毎月約40個を贈っている。
白血病で同病院に入院している伊藤月乃さん(9、諏訪市)の母あずささんは「蒸れないし締め付けないので、娘も気に入って使っています」。共に代表の松本恵美子さんと宮坂正美さんは「抗がん剤治療で脱毛した人などの、気持ちが少しでも明るくなってくれれば」と話す。
同会は、帽子に使う新品タオルの寄贈と会員を募集している。問い合わせはTEL090・6926・3012