安曇野の宮澤さん 樹皮などの花器やバッグ展示 6月14~18日 ギャラリー風雅

安曇野市三郷明盛のつる・籐(とう)工芸作家、宮澤啓子さん(70)は6月14~18日、松本市両島のギャラリー風雅で作品展を開く。クルミやヤマブドウの樹皮、ツヅラフジのつるなどを主に編んだ花器やバッグなど約60点を展示する。
宮澤さんは35年ほど前、籐を編むことから始めた。しかし、今手がける材料はほとんどが樹皮やつる。「色も形もそれぞれで、扱っていて楽しいから」
太いクルミの皮を使った作品は4点。皮の表の白さを生かし、こげ茶色のツヅラフジを脇に添えた壁掛け型の花入れなどで、白い皮に細い茶色の筋模様が入ったものもある。「別のつるが絡まった跡ではないか」と宮澤さん。
樹皮の表の白さと裏の茶色を上手に生かしたものもある。「細めに切って三つ編みにし、それを組み合わせ乱れ編みで仕上げた」
ヤマブドウの皮で扱いにくいくらい小さいものも、丈夫な皮の間に編み込み、無駄が出ない工夫をしたり、クルミの皮を細く切って石畳編みにしたりと、臨機応変に考えて作ったバッグ類も並べる。「自然の味を生活の中に取り入れる楽しみを味わって」
午前10時~午後5時(18日は3時)。風雅℡0263・25・8544