
米ニューヨーク(NY)を拠点に活動する昭和歌謡芸人、トシ・カプチーノさん(63)の県内初のライブが13日、松本市大手1の「LIVEHOUSE箱船」で開かれる。ゲイ(男性同性愛者)として波瀾(はらん)万丈の人生を歩んできたトシさん。ステージ上では、自身の足跡を歌に乗せ、観客の涙と笑いを誘う。
トシさんの姿にほれ込んだ同じくNY在住で、朝日村出身のショベ・一恵さん(53)が、松本でのライブを実現させた。
福岡市出身で、幼い頃から歌が好きだったトシさん。男性に恋愛感情を抱くようになったのは中学生の頃。当時はまだ、ゲイに対する理解が浅かった時代。誰にも告白できず「自殺も考えた」と言う。31歳の時、転機が。旅行でNYに約2週間滞在。ゲイを自然に受け入れてくれる雰囲気に感動し、1995年に移り住んだ。
そこで歌手になる夢を追い始めた。発声法や表現手段などを独学で学び、2004年にデビュー。米国の他、カナダやブラジル、日本などで150回以上の公演をしている。
トシさんのパフォーマンスを見てファンになった一恵さん。母国が一緒ということもあり、トシさんと友達に。「ぜひ松本でライブを」と要望し、今回の公演が実現した。
トシさんは「松本は舞台芸術などの文化レベルが高いと聞いているので楽しみ」とし、「昭和と令和の曲を融合するなど、これまでの自分の人生を凝縮したような歌を聞いてほしい」。
一恵さんは「多くの苦労をしてきたトシさんが、こうやって輝けることを松本の人にも知ってもらいたい」と期待する。
午後5時開演。前売り大人5千円(ペア9千円)。チケットの購入はウェブサイトからか、上條さんTEL080・1116・2252