ユニークに名作並ぶ 松本の日本浮世絵博物館「数字でわかる浮世絵」展 前期8月11日まで

松本市島立の日本浮世絵博物館は企画展「もっと知る!数字でわかる浮世絵」を開いている。「七小町」「三十二相」など、浮世絵の作品名には数字がよく登場することから、数字ごとに分類しそれぞれの絵の主題に着目する、ユニークで名作ぞろいの展示だ。
全140点の70点ずつを、前期(8月11日まで)と後期(8月13日~9月21日)で入れ替えて展示する。
複数画から成る「近江八景」(歌川広重)は、江戸の人にとって憧れの名所で繰り返し描かれた主題。同じく有名な「富嶽三十六景」(葛飾北斎)、「富士三十六景」(歌川広重)は、平安時代に藤原公任が選んだ36人の歌人「三十六歌仙」でなじみある数字が使われ、風景画を得意とする二人の表現の違いなどが見どころという。
鬼退治の様子を描いた武者絵「大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)」は3枚をつなぎ合わせた大作で、迫力満点だ。
放映中のNHK大河ドラマ「べらぼう」の影響などで浮世絵への関心が高まり、同館は展示室入り口に、浮世絵の刷りや彫りに使う道具を展示し始めた。埼玉県から訪れた夫婦は「本物の絵は迫力がある。多色刷りの微妙な色合いや、洋服の柄など細かい部分も新鮮」とじっくり見入っていた。
担当学芸員の五味あずささんは「名品ぞろいで見応えがある。夏休みの時季、知識がなくても気軽に浮世絵の主題を楽しんでいただけたら」。
午前10時~午後5時。一般千円、中高大学生500円、小学生以下無料。19日と8月24日午後2時から、学芸員によるギャラリートークがある(参加申し込み不要)。月曜休館。同館TEL0263・47・4440