
松本市の松本美須々ケ丘高校演劇部は、7月26~28日に高松市で開く全国高校総合文化祭の演劇部門(全国高校演劇大会)に出場する。約2千校から地区大会、都道府県大会、ブロック大会を経て選ばれた12校が上演し、上位4校が8月の優秀校東京公演に推薦される。7年ぶりの全国大会出場に高揚感もある部員たちだが、通常通り「伝えること」を大切に練習している。
上演する「愛を語らない」は、元顧問で今春他校に異動した郷原玲教諭(45)の作。大正~昭和期の日本を舞台に、著名な文豪の娘に生まれた女性・柴山亜伊を通して家族の愛を描く。劇中の亜伊が執筆した小説を、戯曲化した作品という設定だ。
関東大会(1月、松本市)では、観客の視線誘導や役を自身に落とし込んだ部員らの演技が高く評価され、最優秀賞を受けた。
部員全20人がキャストやスタッフとして全国のステージに臨む。文豪役を演じ、舞台監督も担う副部長の3年・北原蒼空(そら)さん(17)は「舞台セットは自分たちの手作り」と誇らしげ。文豪の妻役で部長の3年・吉澤美杜(みと)さん(17)は「感情に共感してもらえる舞台にしたい」と話す。
亜伊役の3年・荻澤杏さん(17)は「(『愛を語らない』の)初演はコロナ禍中で、無観客公演となった当時の先輩たちの思いも背負って演じたい」。顧問の松﨑晃教諭(36)は「信じてきた『人の心に届く舞台』が評価された。何百回目でも初めて起きている出来事として、演じてほしい」と話す。
同部の上演は28日午前11時10分から。当日の案内などは「かがわ総文祭」のウェブサイト。