全国高校総体 中信勢19競技に13校161人が参加

強豪と競い合い最大限の成果を

今夏の全国高校総体(インターハイ)は広島、鳥取、島根、岡山、山口の中国地方5県を中心に開く(サッカーは北海道と福島県、ヨットは和歌山県)。すでに一部の競技が始まり、総合開会式(24日)後に日程が本格化する。
中信勢は19競技に13校の161人(男子97人、女子64人)が出場(後日発表の水泳を除く)。県大会や北信越大会で優勝や上位入賞、出場条件の記録突破を果たした。練習の成果を存分に発揮し、全国の強豪と競い合おう。

【弓道・男子団体・塩尻志学館】県連覇し昨年の雪辱を胸に4強狙う

◇男子▽団体=塩尻志学館(渡辺浩太、三嶋健渡、片平俊輔=以上3年、中野晴士郎、中野正太、竹内煌人=以上2年)
団体は5人が4本ずつ矢を射て、的中数の合計を競う。県総体の決勝トーナメントで1回戦11中、準決勝12中、決勝14中と徐々に調子を上げ、2連覇を達成した。
3年生3人は昨年の全国総体を経験。立ち順の1人目「大前(おおまえ)」の渡辺は国体県代表でもあり、どんな時も落ち着いて射れるのが強み。「二番」の三嶋は、昨年は思うような結果が出せなかった悔しさをばねに、的に向かう。3人目「中(なか)」の片平はチームのムードメーカー。気合も十分だ。
4人目「落前(おちまえ)」の中野晴は、先輩がつくった良い流れに稽古の成果で応え、最後の「落(おち)」中野正が集中して射て全体をまとめる。補欠の竹内は、どの立ち順でも力を発揮できるように稽古に励む。
昨年は、大舞台の緊張感で本来の力を発揮できず予選敗退。今年は4強入りを目標に掲げ、単なる練習でなく「過去の自分より上を目指すための稽古」にこだわってきた。
部長を務める中野正は「大会も稽古だと思いながら、一本一本に集中してチームの力を出し切りたい」と意気込む。

【新体操・個人・小林千奈乃】得意種目ある好機生かし頂点へ舞う

▽女子個人=小林千奈乃(松商学園3)
県総体は、種目別のフープとリボンの2種目の合計で競った個人総合で3連覇を達成した。北信越総体も3連覇で、中学3年時から県と北信越のトップに立ち続ける。
WingまつもとRG(松本市)で4歳から競技を続ける。169センチの長身と長い手足、高い身体能力と器用さも武器だが、何よりも「踊っている時が一番楽しい。大変なことも多いが、それを乗り越えた時の達成感が魅力」と話す“競技愛”が強みだ。
2022年のルール変更で、表現力や芸術性が重視されるようになり、「技を成功させることを意識しがちだが、曲ごとのテーマを理解し、どう表現し伝えるかに目を向けて練習している」と小林。
指導するクラブの鈴木あおい主任コーチも「新体操は自分との戦い。最後まで演じ、きちんと技を出し切ること、フロアに立つことをいかに楽しめるかが大切」とする。
全国総体は一昨年5位、昨年は4位。種目別の手具2種は毎年入れ替わり、得意のフープがある今回はチャンス到来。「お世話になった人に感謝し、見ている人に伝わる演技を心がけて」(小林)一足飛びに頂点を狙う。

【登山・男子/女子・松本県ケ丘】山岳県代表として安全に楽しむ姿を

◇男子=松本県ケ丘(廣瀨誠、滝沢葵、林和歩=以上3年、堀金陽=2年)
◇女子=松本県ケ丘(米愛夏、横山美頼、西村璃子、印出美優=以上3年)
男子は2年連続、女子は2年ぶりの全国総体。強豪校の面目躍如となるアベック出場は2019年以来だ。
競技は男女とも4人1組。安全な登山のための体力や歩行、地形図を見ながら位置を把握する読図、テント設営や炊事の技術、気象などの知識も含めて採点される。体力と知力、チームワークのいずれもが欠かせない。
男子に昨夏の全国経験者はいないが、2年続けて同じメンバーで競技した女子から計画書作成などに助言を得て、山好きの実力者たちが県総体を僅差で制した。「(女子の)アドバイスが本当に大きかった」とリーダーの廣瀨。
女子は1学年上の部員がおらず、2年生だった昨年の県総体は3位。苦戦した読図に力を入れるなどし、卒業生らの指導も受けて課題を克服した。全員が探究科で授業など一緒に過ごす時間が長く、チームワークは抜群だ。
男女ともに目標は帽子に付けて競技する都道府県ナンバーの「17」位以上。山岳部長を務めた米は「山岳県の代表として、安全に山を楽しむ姿を全国に見せたい」と力を込める。

【相撲・団体/個人・木曽青峰】気持ちと技で体格差補い予選突破へ

▽団体=木曽青峰(吉本斗羽=3年、千邑拓夢、澤口広、大窪佑海=以上2年、石黒天基、藤懸慎多郎=以上1年)▽個人=吉本
団体は3年連続出場。先鋒(せんぽう)の千邑(176センチ、83キロ)は、懐の深さを生かした四つ相撲が持ち味。得意の右四つになるためにも、立ち合いを大切にする。次鋒の石黒(166センチ、77キロ)は昨年の全国中学大会を経験。相手の懐に飛び込み、前みつを取って前に出るのが自分の相撲。ベストは80キロ代で、本番までに体調を整える。
主将で中堅の吉本(169センチ、110キロ)は、チームを引っ張るために確実に1勝を期す。相手を崩してからの押しが得意で、自分の相撲に徹する。
副将の藤懸(169センチ、78キロ)は、バスケットボールとの二刀流。トレーニングで増したという上半身のパワーを相撲にも生かす。大将の澤口(167センチ、62キロ)は、軽量ながら前みつを取り、相手を崩しながら前に出る正攻法で勝負する。
植原健監督(51)は「体は大きくないが、気持ちと技でカバーし、目標の予選突破を果たしたい」。個人戦にも2年連続で出場する吉本は、予選を突破できなかった昨年の悔しさを糧に、決勝トーナメント進出を目指す。

【自転車・男子・松本工業】個人もチームもいつも通りの走りを

◇男子=谷口達哉、丸山大智、梶原正大、貞末武蔵、補欠・一杉雪斗(以上松本工業3)、佐藤悠陽、笠川填太(以上同2)
谷口、丸山、貞末は2年連続の全国総体出場。同校自転車競技部キャプテンで、ロードレース(81・1キロ)、ポイントレースなど最多3種目に出る谷口は「前へ前へ!の気持ちで積極的に行きたい」。
ケイリンの梶原は初出場。昨年は両腕の負傷が続き落ち込む時期もあったが、「自分は何が得意なのか、心底考える時間になった」と前向きに捉える。今年の県総体優勝で自信を取り戻した。
スクラッチに出場する丸山は、県総体と北信越総体で自分の走りができたとし、「3年間、着実に力をつけてきた。全国でも、いつも通りの自分の走りを」。
貞末は県総体ロード(54キロ)で、2連覇した谷口に1秒差の2着。その悔しさをばねに、体力の向上に力を入れて練習してきたといい、「まずは完走を目指す」。
2年生の佐藤と笠川は、団体追い抜きのメンバー。谷口、丸山とチームを組んで大舞台に臨む。「先輩、後輩は関係なく、仲良く練習できている。息を合わせていつも通りに」と声を合わせる。

【陸上・女子個人・松本国際】それぞれが強み発揮し好記録目指す

◇女子▽砲丸投げ、円盤投げ=北沢真輝(松本国際3)▽走り高跳び=市川凜子(同2)▽棒高跳び=篭田心優(同2)
円盤投げで北信越総体2連覇、全国は3年連続出場の北沢は、過去2年は予選落ち。今回は砲丸投げでも出るが、本命は円盤。「優勝を狙って練習してきた」と意気込む。
松川中時代までは短距離選手でスタートが得意だった。瞬発力を効かせた回転から円盤や砲丸を投げ、「投てきはパワー勝負のイメージだが、私はスピードを生かしたい。はまれば記録は大きく伸びる」と感覚を養う。
市川も開成中時代に短距離から転向した。100メートルで伸び悩み、高跳びを試したら「浮かぶ感覚がむっちゃ楽しかった」。記録も出た。ただ跳躍のベースは走りだ。「助走が安定してきた」と成長ぶりを自己分析する。
北信越で初優勝した篭田も、跳ぶ魅力で競技を続けている。「棒高跳びは特に空中にいる時間が長いから」。身体感覚のルーツは小学校時代のチアリーディング。春富中(伊那市)で跳び始めて強みを自覚した。
2年生2人は県中学総体の優勝経験者で、全国出場は「最低ライン」(篭田)。初の大舞台で入賞を目指す。

中信地区その他の出場者(校名・名前の後の数字は学年)

【陸上】▽男子青栁音旺(松商学園3・走り幅跳び)▽女子関野由依(松商学園3・400メートル)
【柔道】▽女子小松美里(松商学園3)
【ソフトテニス】▽男子阪田珀久(都市大塩尻3)、井上翔太(同3)
▽女子松商学園(中島菜々美3、南原優衣3、近藤愛3、髙橋日向子3、土田萌々2、倉嶋優花1、村田実優1、南原葵衣1)
【テニス】▽男子松商学園(笹森大貴3、五十嵐煉2、新村快心3、原山将豪3、飯島大智3)
▽女子松商学園(中島杏子2、更田希未2、田中柚葉1、水口奈美希2、山田舞子3、宮澤福奈3)
【バレーボール】▽男子松本国際(田澤十希3、楊賀然3、山田遼1、西村堅志3、木村海斗2、勝山敬太3、小田切航輝3、清水瑛太1、長縄眞斗2、高山晴登3、溝渕冬馬2、小田切絃貴1、マネジャー二見泰誠2)
▽女子都市大塩尻(清水奏帆3、馬淵天怡3、大木愛唯3、上杉海琉3、梅野紗永2、鈴木菜々香2、山﨑新菜1、尾澤彩花2、滝澤利桜2、中藪愛菜2、長井莉子2、篠原美澪2、マネジャー今井絢菜3)
【卓球】▽男子北沢竜梧(松商学園3)、嶋田凰雅(同2)、冨岡仁(同3)、木島未来(同1)
▽女子青木菊乃(松商学園3)、松澤七海(同1)
【バドミントン】▽女子鈴木紗愛(松商学園3)、青木りりか(蘇南3)、下島結羽(同3)
【体操】▽男子続麻世稀(大町岳陽1)▽女子米野めい(大町岳陽2)、吉澤梨乃(同1)
【新体操】▽男子片山塁成(松商学園1)
【サッカー】▽男子都市大塩尻(斎藤怜生3、北村陽2、新井翔3、大木倖翔2、伊東拓人3、米山陽2、橋本瑛生3、秋庭陽向3、村瀬隆三3、多田井亮3、増田琉星3、藤田泰成2、滝澤日向汰3、酒井律3、大西明伸3、蔵本帆多加2、牛島柊也3、増田貴一3、立澤公光3、宮坂天翔2、岩間由将2、天野温太3、一志暖1、瀧本紅柳3、清水陽太2、高田透真3、石田拓3、古谷知己3、マネジャー中澤聖也2)
【重量挙げ】▽男子安藤壮志(松商学園3)、北澤虹心(同3)、田村晴希(同2)、川口祐太朗(同3)、平井脩作(同2)▽女子川﨑心愛(松商学園3)、岩垂千世(同3)、藤井優采(同3)、古川帆香(同3)
【自転車】▽男子伊東光太郎(松本深志3)
【ヨット】▽男子水藤大志(白馬1)
【空手道】▽男子松本第一(大野瑛間3、金谷月輝3、黒河内瑛翔3、鈴木翔大3、内川朝陽2、髙橋康太2、富成奏世2、前澤優次郎2、佐藤天乃武1)、菊田琥斗(田川3)
▽女子松商学園(光保凜3、二宮弓子3、牛山姫伽3、木内いぶき2、太田愛朋2、姥貝優羽2、平野仁香1)、池田心咲(松本第一3)、早川実花(同3)、荒井彩心(同2)
【ボクシング】▽男子織田蒼獅(松本工業3)
【なぎなた】大町岳陽(奥原夢2、下川真由2、伊藤望2、伊藤千花2、荒澤柚子香1、二木優衣奈1)