
「食育」の大切さを多くの人に伝えよう―と、山形村を中心に活動している4人グループ「スマイル食育」。代表の中村眞紀子さん(64、上大池)をはじめ、塩川師世さん、宮澤美佳さん、永田智恵美さん全員が、県食育協会に所属。「『食育は子どものためのもの』と思っている人が多いが、実は生涯学習。年齢に合った食育が必要」などと呼びかける。
上級食育指導士、スポーツ食育アドバイザー、だしソムリエの有資格者でもある4人は6月25日、同村社会福祉協議会が下大池公民館で開いた「食育セミナー(生活に役立つ食の知識)」で講師を務めた。
参加した16人に向け、中村さんは「テレビなどで『納豆がいい』という情報が流れると、翌日には店の棚から納豆が消える。何が良いのかなどの根拠を知り、情報に惑わされないで」とアドバイス。「食品添加物や残留農薬などさまざまな物が含まれている食品もある。選ぶのは消費者で、食の安全は自分で守って」と呼びかけた。
続いて永田さん、宮澤さん、塩川さんが、生活習慣病の危険性を高める現代の食事と、ご飯とみそ汁の組み合わせの素晴らしさなど、近年、日本人が食べなくなってきている和食について資料を使いながら説明。「メタボリックシンドローム」「フレイル」「ロコモティブシンドローム」などの状態や、それらを防ぐ方法なども解説した。
また、昔の人は生活の中で自然と体を動かしていたため、筋力を維持できたが、現代の生活スタイルでは「努力をしないと筋力が低下する」と注意喚起。
さらに年を重ねると、食べられる量が減るため、食事の仕方も、野菜類を最初に食べる「ベジファースト」ではなく、筋肉を減らさないために、肉、魚類などを最初に食べる「タンパク質ファースト」を心がけること、一時期はやった小麦タンパクを摂取しない食生活「グルテンフリー」は、自己免疫疾患の患者用の食事療法で、誰がしてもいいものではないことなどを説明。参加者は驚きの声を上げたり、熱心にメモを取ったりした。
村農業者トレーニングセンターで、5月に開いた親子向けの食育講座では、着ぐるみを着用。子どもたちに分かりやすい言葉を使いながら、朝食を取らないとエネルギー切れになり、記憶力や集中力が低くなったり、低体温になったりすることなどを伝えた。
「健康には栄養、運動、休養が大切」と、食事や栄養面だけでなく、身体活動やストレス解消法など、幅広く伝えている4人。中村さんは「間違ったり偏ったりした情報がネットにあふれている」とした上で、「多くの人に本当のことを伝え、その中の一つでも行動に移してもらえればうれしい」と話した。
講演の依頼など、問い合わせは、中村さんTEL090・7229・4128