【醸す人々】#30 松本ブルワリー 醸造長・勝山拓海さん

クラフトビールの醸造所の数は、年々増加し、今や全国で900カ所以上。さまざまな酒の味を「楽しみながら飲む」というはやりもあり、職人が醸す個性豊かで多様な味わいを持つクラフトビールの人気は高まりつつある。松本市初の醸造所、松本ブルワリー(本社・中央3)。その味を支えるのは醸造長の勝山拓海さん(33)だ。

松本産ビールの代名詞に

定番商品は、飲みやすくホップの華やかさを感じるペールエールをはじめとした7種類。春から秋のラガービール、秋から冬のスコッチエールは準定番。セイジ・オザワ松本フェスティバルや松本山雅FCなどとコラボした商品もある。
「地元の人が、地元のビールを当たり前に飲むような、そんな文化が根付けば。『松本で飲むビール=松本ブルワリーのビール』になってほしい」と勝山さん。
高校卒業後、料理の専門学校へ。その後クラフトビールを知り、魅力にはまった。「自分の好みを探せるという、選ぶ楽しさを多くの人に知ってほしい。自分も選ばれる側になってみたい」。山ノ内町のタップルーム(ブルワリー併設の飲食スペース)でアルバイトをした後、東御市のブルワリーで働いた。
2017年、松本ブルワリーに入社。米国ウィスコンシン州のブルワリー「グレート・デーン・ブリューイング」に出向き、醸造の全てを学んだ。「専門用語が多く、日常会話より、仕込み中の会話の方が理解できた」と勝山さん。帰国後も松本ブルワリーの委託醸造先に出向いてさらに腕を磨き、18年から責任者を務める。
来年1月、同社は創立10年を迎え、記念ビールの醸造を計画している。「この間の思いを感じる、しっかりしたビールを造りたい」

【沿革】
マツモトブルワリー
 松本産のビールを造ろうと2016年設立し、自社企画ビールの委託醸造を開始。17年、米国のベストブルワリー賞を受賞した醸造家、ロブ・ロブレグリオさんとアドバイザー契約。18年に自社の醸造所(野溝西)を稼働させた。ホップやモルトといった原材料を厳選するなど、松本らしさを感じられるビール造りにこだわる。

【山﨑さんおすすめこの1本】
アルペンラガー(330ミリリットル605円)

【相性のいい料理】
肉じゃがなどの煮物バーベキューやギョーザ。魚以外なら何でもOK。

【連絡先】
松本ブルワリーTEL31・0081