
ドロー あと一歩届かず
後半4分に先制を許した松本山雅FCは、同15分に追い付くと布陣を2トップに変更して攻勢を仕掛け、勝ち越しまで「あと一歩のところだった」(早川知伸監督)が引き分けた。J2昇格プレーオフに進める6位との勝ち点差9は変わらず、残り10試合となった。
2トップの関係性に手応え 昇格へつなぐ
攻めあぐんだ前半だった。ボールは持てても相手ゴールに迫れない。強い追い風で縦パスが伸び過ぎるという事情も働き、「守備ラインの背後を使えなかった」とMF菊井悠介。横パスをつなぐ間に相手の鋭い寄せにボールを奪われたり、ミスをしたり。
後半早々に失点した時点では敗色濃厚だったが、力業とも言える攻めで盛り返した。
まずはこの試合最初のCKで、混戦からDF高橋祥平が決めて同点に。すぐにFW田中想来を入れて2トップにすると、GK大内一生が「きれいな崩しやビルドアップ(組み立て)はなかったが、前半よりゴールに迫れた」という展開に。自身が蹴るロングボールが前線に収まるようになった。
1人が競ったこぼれ球を、もう1人が拾う場面が増えた。林が「2人の距離感が良かった」と言えば、田中も「次はもっと近くにいたい」と関係性に手応えを得た。
「(ゴール前の)質を一つ二つ上げていかなければならない」と早川監督が指摘した決定力の課題は、裏を返せば伸びしろだ。夏期中断明けからの6試合で引き分けは4度目、得点はいずれも1以下だった。昇格への道をつなぐには、何よりもゴールが必要。その機会をつくる選択肢は、増えたと言える。