
子どもの心に残る地元らしさを
松本市の松本商工会議所梓川青年部は10月18日、花火大会「ちょっとだけ花火を見ませんか?」を、市梓川支所(梓川梓)南駐車場で開く。昨年10月に続く2回目で、梓川中学校3年生が打ち上げ前のイベントに協力する。
同市の梓川、波田地区では、恒例だった夏の花火大会「松本水輪大会」が、コロナ禍などで2019年を最後に開かれず、寂しく感じる住民もいた。
その状況を変えようと昨年、同青年部が活動を開始。寄付を募り、花火の打ち上げ場所を確保するなどした。ゼロからのスタートで困難は多かったが、多くの人の協力と自分たちの頑張りで実現した。
今年も地域を盛り上げようと開催を決めた。18日に花火と共に青年部の心意気を打ち上げる。
梓川中3年生がイベントに協力
松本商工会議所梓川青年部が18日、梓川支所南駐車場とその周辺で開く花火大会「ちょっとだけ花火を見ませんか?」。午後7時からの花火打ち上げがハイライトだが、催しはそれだけではない。
午前11時からの昼のイベントは、音楽演奏、梓川小学校6年生のクラス発表、○×クイズなど、企画が盛りだくさん。ブースは12あり、ポテト、焼き鳥、おでん、綿あめなど飲食も充実。梓川中学校3年生によるスーパーボールすくいなどの3ブースも並び、大人も子どもも楽しめる内容にするという。
中でも同中3年生の協力が大きい。青年部が声をかけたことと、総合的な学習の時間で地域の学習を深めていたことも重なって、力を入れることになった。ビンゴ大会の司会をしたり、本部の運営を手伝ったり。ブースを担当す
る、ポスターを描く─など、いろいろな分野で活躍する。
悲しむ声に奮起 定着に向けて支援願う
「ちょっとだけ─」は、昨年初開催。梓川の両岸に位置する梓川地区と波田地区が開いてきた松本水輪花火大会が、2020年から休止となり、住民の中では「どうしてやらないの?」「寂しい」という思いがくすぶっていた。
「誰かがお膳立てしてくれるのを待つのではなく、自分たちで知恵を絞って開こう」と動き出したのが梓川青年部だった。資金は寄付で賄おうと、150万円を目標に住民らから募った。「目標が高過ぎるとは思っている。少しだけでも集まれば」と募金をスタート。ふたを開けてみると、予想を大幅に上回る約300万円が集まり、昨年10月27日には約450発もの花火を打ち上げることができた。
当日は、地区内外から千人以上が集まるなど大にぎわい。「期待が大きく、待ち望んでいた結果だと思う」と同青年部の岩原貴志会長(47、梓川梓)は振り返る。
今年は昨年同様、約450発を音楽に合わせて打ち上げる計画。300万円を目標に寄付を募っているが、思うように集まっていない。1年目で期待感が満たされてしまったのか、「2年目は難しい」と岩原会長はため息交じりに語る。
地域を盛り上げたい。子どもに地元への愛着を持ってほしい─。そんな思いを込めて開く花火大会。青年部メンバーは「寄付が直接きれいな花火になって上がる。地域の人にぜひ支援をお願いしたい」と力を込める。
稲刈りが終わった田んぼで花火を打ち上げるスタイルは、地元らしさたっぷり。青年部メンバーが汗をかき、手弁当で準備を進める手作りのイベントだ。「身近な場所で見られる花火は、関わった子どもの思い出に残る」とし、定着を目指す。
問い合わせは梓川地区まちづくり協議会TEL0263・87・6015