工夫凝らした作品ずらり 木祖の木工家・高橋茜さん個展 安曇野で10月14日まで

木祖村小木曽で「木工房360度」を営む高橋茜さん(34)は10月14日まで、安曇野市穂高有明のカフェ&ギャラリー安曇野縁縁で木工作品の個展を開いている。県内では初の個展。形を取るのが難しい12角形の鏡や、置く角度が変えられる本立て、食卓用品や一輪挿し、籐(とう)の外側のつやのある部分「皮籐」と組み合わせた椅子などが並ぶ。
鏡は、「縁の板が12枚あるので、貼り合わせる角度をそろえるのが難しい」。本を扱いやすいようにと考えた本立ては、置き場所との接地面を変えることで、角度が変わる。「本の背が見えやすく、取りやすくもなる」と言う。
縫い針を入れたまま倒してしまっても針が落ちない工夫をした針入れや、木の枝で作ったカードスタンドは、箱や枝の中に磁石を入れることで完成させた。
木材をスライスして色を付けた「染色突板(つきいた)」を作品の一部にあしらったものもある。
名古屋市生まれ。奈良大で文化財の保存などを学んだが、自分で物づくりをしたくなり2015年、県上松技術専門校(上松町)に入学。卒業後は、県内各地の工芸イベントやグループ展に参加するほか、奈良と大阪で個展を開催。オーダーも受けている。工房名の「360度」は、「身の回りのさまざまな物と、いろいろな人との縁を念頭にして付けた」。
午前9時~午後5時(最終日は4時)。水~金曜休み。縁縁℡090・1545・1787