
「サッカーの技術を楽しく習得させ、自立心を育てる」を目標に掲げる松本山雅FCの子ども向けサッカースクール。チーフスクールコーチの小林雄太さん(41、松本市)に、幅広い活動内容と指導に対する思いを聞きました。
スクールは、信州グリーンフィールドかりがね(同市惣社)を会場とする松本校、天然芝の市営牧運動場などを使う安曇野校(安曇野市穂高牧)、夜間照明付き人工芝の綿半フットボールパークで行う塩尻校(塩尻市広丘堅石)のほか、南信や東信など計9校で開いています。
キッズ(年中・年長)から小学6年生まで、月~土曜(会場により異なる)に学年ごと決まった時間帯に行う60~70分の通常クラスが活動の中心。全県で30人ほどいるスクールコーチが指導に当たります。
遊びを取り入れた動きから始め、学年に応じてサッカーの基礎技術、ピッチ内外での仲間や相手との関わり方を学びます。学年にかかわらず選手をレベル別に3段階に分け、上級クラスを目指して競う「登竜門クラス」(小1~3)、ドリブルやパスなどの基礎を磨き、個人戦術を身に付けることに特化した「アドヴァンススクール」(小2~5)など、ユニークなクラスもあります。
スクールには現在960人ほどが在籍します。心がけているのは、一人一人の課題を見逃さず、それを伝えること。プレーや仲間との関わり方など、小さなことでも子どもたちの成長を感じる瞬間が一番うれしいです。
今年の夏休みは、恒例の小学生対象の1泊2日の八ケ岳合宿のほか、初の試みとしてコーチが子どもを預かる「松本山雅児童館」を2日間行いました。コーチが宿題の答え合わせをしたり、近くの市民プールへ遊びに行ったり。サッカーもそれ以外のことも、「子どもたち以上に自分が楽しむ」が僕たちのモットーです。
また、毎年7月ごろから3カ月間にわたって行われる山雅主催の大会「COPA RAZUSO U-9」(小学3年生以下)に、今年も有志のスクール生でチームを組んで出場しました。公式戦への出場機会がないスクール生と、監督を務めるコーチの絆が深まる機会でもあり、石山太陽コーチ(24、松本市)率いる「松本山雅SSA」が準優勝を果たしました。
楽しさを伝えて可能性広げたい
保育園などにコーチが出向き、子どもたちにボール遊びや運動の楽しさを伝える巡回指導(Jリーグなどと連携)をしたり、サッカークリニックや運動教室など一般も参加できるイベントを開いたりと、山雅と地域とのパイプ役も担っています。
スクールコーチは、コーチの推薦やセレクションで選ばれたスクール生のみが参加する「スペシャルクラス」の指導もします。選手育成組織のユースアカデミーへとつなげ、プロを育てる第一歩ともいえるこのクラスでは、より専門的にサッカーを極めます。
年齢・性別を問わず、地域の皆さんにダンスや体操などさまざまなスポーツを楽しむ環境を提供する「松本山雅スポーツクラブ」もあり、子どもたちの選択肢と可能性は無限大です。必ずしも一生サッカーだけを続けなくてもいい。活動の中で一つでも多くの「楽しい」瞬間を見つけながら、自分だけのストーリーやゴールを自由に描いてもらえたら幸せです。
最新情報はインスタグラムを。