国内最大の洋菓子コンテスト「ジャパン・ケーキショー東京」で中信2人が入賞

国内最大の洋菓子コンテスト「2025ジャパン・ケーキショー東京」で、中信地方で努力を続ける女性2人が入賞を果たした。
松本市内などでケーキやスイーツを販売している5HORN(ファイブホルン、株式会社五千尺経営)のパティシエール(女性菓子職人)石原涼菜さん(28、同市)は、「デコレーションケーキ部門2類バタークリーム仕上げ」で銅賞を受賞した。
同市の専門学校未来ビジネスカレッジ(渚2)パティシエ・ブーランジェ学科2年生の三浦梨瑚さん(20、安曇野市)は、「エコール(学生)部門」で銀賞を受けた。
2人は「さらに技術を磨き、菓子業界を盛り上げたい」と気持ちを新たにしている。

努力続けて業界盛り上げたい

「2025ジャパン・ケーキショー東京」は、公益社団法人・東京都洋菓子協会と一般社団法人・日本洋菓子協会連合会の主催で10月14~16日、東京都立産業貿易センター浜松町館で開かれた。16部門に全国の菓子職人による約1450作品がエントリーした大きな催しだ。

5HORNの石原涼菜さんは6月、県洋菓子コンクールで県洋菓子協会会長賞を受賞。その時、審査員からデコレーションについて「余白がまだあるからもう少し描きこむ感覚でやっていくと良い」と助言を受けた。
東京の全国大会には、受賞した黄色ベースの作品をアップデートして挑戦。「配置を計測しながらケーキに花の模様を追加するなどの工夫が、入賞につながったと思う」と振り返る。
今回が3回目の挑戦で初入賞。五千尺グループとしても初の快挙だ。本人自身も驚きと喜びをかみしめている。「最高賞の作品の素晴らしさも分かったし、難しさも感じた。今の自分では(トップとは)距離がかなり遠いけれど、可能性もある。努力を続け日本一を目指したい」と話している。

未来ビジネスカレッジの三浦梨瑚さんの作品テーマは「音楽隊」。ドーム状のケーキには楽器を演奏する愛くるしいキャラクターや動物たちが登場し、絵本から飛び出したおとぎの世界のようだ。デコレーションは全て砂糖とアーモンドの粉を練った「マジパン」で作り込み、約2カ月かけて完成させた。
キャラクターの服や色使いにこだわり、5体が全て異なるデザイン。「民族衣装っぽくファンタジーな感じに仕上げたかった」
子どもの頃から折り紙や切り絵、塗り絵が好きで、「細かい作業は苦にならなかった」と三浦さん。8月から家でこつこつと作業し、放課後も学校に残り時間を忘れて熱中した。つまようじやピンセットなどを使い、髪の毛1本まで丁寧に張り付け、キャラクターの生き生きとした顔の表情にもこだわった。
別の作品で、6月には県洋菓子コンクールに初出品して銀賞を受賞。手応えを感じ、全国大会に挑戦を決めた。ジャパン・ケーキショーでは、入賞作以外は作品が返却されない決まり。三浦さんは「どうしても自分の作品を持ち帰りたかった」といい、受賞が決まった時は家族と喜んだという。
卒業後は安曇野市内のパン店に就職が決まっている。三浦さんは「全国レベルで評価されたことは自信になった。アイデア力で商品開発などに経験を生かせたら」と話した。