
Q ゲームばかりやっているので注意すると、「勉強する意味を教えてよ」と口答えしてきました。うまく答えられず…。(小学5年男子の母)
「ゲームやる意味は?」逆質問で話深めて
A まずは、お子さんの成長に感心します。こんなふうに親を黙らせる質問をしてくるとは(笑)。これに対して、親の考える「勉強する意味」を伝えたいけど、うまく伝えられない。推測ですが、「本当は理由を聞きたいのではないから説得できないだろう」とうすうす感じているからでは?としたら、こんな質問返しはどうですか?「ゲームをやる意味を教えて」と。
大人になると「もっと学生時代に勉強しておけばよかった」という声がなんと多いことか!逆に「〇〇を勉強しておいてよかった」なども聞きます。人生を経験してきたからこその言葉。でも子どもはそれが分からない。
「勉強しないと将来困るよ」と言われても、彼にとって(誰にとっても)将来はまだ来ていないのですから。自分に一番近い親の体験を語って聞かせるのはとても有意義です。親自身が改めてこの問いについて考えることは、自分の人生にも生かせるので、ぜひ挑戦してみてほしいです。
ただ今回はおそらく「やりたくない」理由付けのために聞いているので、一生懸命説明したとしても「自分はそうは思わないから」という、やらない理由の正当化に使われ反撃に遭う可能性が…。子どもが賢くなったんだなあと、手放しで喜べないのが親心(笑)。で、こんな提案です。
着目すべきは「今」。見えない将来で理解させるのは難易度が高い。だから「今、あなたがゲームをやる意味を教えて?」なのです。これは子どもに圧力をかけるための問いではなく、自分の行動の中身を真剣に考えさせるための質問です。おそらくきちんとした「意味」ではなく、「楽しいから」に近い答えになるかと想像します。
つまり翻って「勉強は楽しくないからやりたくない」。待っていた!その答え。そう、「勉強が楽しくなればやるんだけどな」という方向に気持ちを向かわせるチャンスです。
「勉強を楽しくする方法を一緒に考えてみない?」と切り出してみるのです。おそらくお子さんは、「勉強しなくていい」なんて本当は思っていない。具体的な方法も伝授できますが、今回は、今まさに正解のない、あるいは捉え方や個々によって正解が変わる哲学的な問いをくれたのだから、ぜひ親子で話を深める機会だと捉えてみませんか。
ミッション「勉強を楽しくする方法があるはずだから、自分たちなりに考えてみよう」です!
(小島亜矢子 一般社団法人こどものみらい舎代表)
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