
松本山雅FCは、J2昇格の望みを断たれてシーズン最終盤を戦う。熱心なファン・サポーターは何を期待してスタジアムに足を運ぶのか。使用停止中のサンプロアルウィンに代わり11月5日夜、甲府市のJITリサイクルインクスタジアムで開催されたテゲバジャーロ宮崎戦で聞いた。
山雅は2日の鹿児島ユナイテッドFC戦に敗れて5連敗となり、昇格の可能性が消滅。ホームとはいえ、平日夜に遠隔地で行われる消化試合に駆け付けた人は“岩盤サポーター”と言っていい。宮崎戦の観客は1529人。大半が山雅のグッズを身に着けていた。
「どうしても応援したかった」と言うのは、松本市から夫婦で来た髙野隆治さん(78)。この試合は持っているシーズンパスが使えず、別にチケットを買った。サポーター歴は10年以上。「観戦で若さをもらう。それはJ3でも同じ。今季を少しでも上昇機運で終えてほしい」
同市の塚田虹輝さん(8)は「試合を見るのが好き」。自分もサッカーをやっていて、選手のポジションの取り方などが勉強になるという。母親の実夏さんは「プロの試合を目の前で見るとやっぱり違う。負けてもうまい」。
同市の女性(44)は「(ホーム試合を)開催させてくれた甲府の皆さんのためにも、一人でも観客が増えればと思って」と、感謝の思いを胸に仕事を早退してきた。「選手には残りの試合を、思い切り楽しくプレーしてほしい。とにかく勝ちが見たい」と話した。
山雅はこの日も敗れて6連敗。が、あいさつする選手たちには拍手が多く送られ、「下向くな」「次勝つぞ」と鼓舞する声が飛んだ。