エクセラン高美術科の3人がヘアドネーション呼びかけるチラシ 作品採用が夢かなえる一歩にも

抗がん剤治療や脱毛症、抜毛症といった髪の悩みがある子どものために、医療用ウイッグを作り無償で贈るヘアドネーション(髪の寄付)。国内のプロジェクトの一つ「つな髪」(大阪市)を支援する社会奉仕団体ライオンズクラブ(LC)の依頼で、エクセラン高校(松本市里山辺)美術科の3人が、協力を呼びかけるチラシを作り採用された。

支援団体の依頼に応えて

依頼したのは、県内46クラブでつくるLC国際協会334―E地区(事務局・松本市)。高校生にヘアドネーションを知ってもらうと同時に、子どもが社会貢献活動に参加したり、髪の悩みを持つ子にエールを送ったりしてくれれば―といった期待もあるという。
応えたのは、いずれも2年生の島田遥さん(16、塩尻市)、松岡莉奈さん(16、松本市)、両角絢さん(17、茅野市)。
島田さんは、セーラー服を着た長髪の少女の後ろ姿をパソコンで描いた。「モデルは高校生をイメージした。自分の作品がチラシになるのは不思議な感覚だが、うれしい」
提供者が伸ばした髪をカットする場面のイラストを描いたのは松岡さん。少女の脇にはウイッグを待つ病児の姿も。「提供する人の思い、病気の子の思い、協力する美容師の思いがつながれば」と、ひも状のハートマークが3人を結ぶ。
両角さんは小学生と中学生の時にヘアドネーションをしたといい、「自分の髪が人の役に立つ、うれしい経験。自分が描いたイラストがチラシになり、自信が持てた」。
3人とも作品はパソコンの画面上で描いた。デジタル作品はパソコンに保存するため人目に触れる機会が少ないといい、美術科主任の小林努教諭は「生徒たちは目に見える成果を発表でき、喜んでいる」と感謝する。

チラシは3種計2000枚を印刷し、県内LCに配布されたほか、同じ334複合地区の愛知県、静岡県、北陸(石川、富山、福井県)、三重・岐阜県のLCも使うという。
同地区WYPT(ウィメン&ヤングピープルチーム)委員会副委員長の吉岡直美さん(57、松本市渚)は「ヘアドネーションは子どもが社会貢献できるチャンス。高校生がチラシを手がけることで、発信力が違ってくるのでは」と期待。
「チラシをデザインすることが、地元の高校生が夢をかなえる一歩目にもなり得る。才能で社会貢献ができる」(吉岡さん)ともし、1枚のチラシが、さまざまな支援につながる可能性を強調する。