
松本市の松本深志高校の同窓会は11月15日、生徒の探究活動に必要な資金を支援する「マネーのオニヤンマ」と銘打った企画を同校で初めて開いた。資金を希望するグループに、活動の目的や課題などをプレゼンしてもらい、助言や必要な支援をする仕組み。こうした形式で同窓会が母校の生徒に金銭面で支援するのは全国的にも珍しい試みという。
2学生の4グループ9人が、同窓会員3人にプレゼンした。「天体の分光観測機の制作」をテーマに活動する小林剛士さんは、天文学で分光観測機が重要である一方、用意するには金銭的なハードルが高いことを紹介。アマチュアの天文家でも容易に天体の分光観測ができるようなシステム制作に取り組み、金銭的に余裕のない生徒や天文学の学習に役立てたい|と話した。
この他、松本市の松枯れ材を活用した楽器製作や、カンボジアの支援など、さまざまなプレゼンがあった。
「マネー─」は、昨年度の同窓会総会の席で行った、同様の方法で支援を募る「投げ銭企画」が発展。プレゼン力の育成や世代を超えた協働の機会の創出なども目的に開いた。
支援の可否や金額などは、役員と学校関係者で話し合って決める。同窓会副会長の竹本祐子さんは「着想が素晴らしく、活動を進展させようとする意気込みを感じた。解決しながら次へ進む力が将来の糧になる。いろいろなことに挑戦してほしい」と話した。