演劇活用し「遊びと創造の場」 松本学童クラブの会がWS 11月に4回

新鮮な体験に新たな発見も

松本市で11月、小学生を対象に演劇を活用したシアターゲームとワークショップ(WS)「演劇であそぼ」が開かれている。言葉や体を使った“劇遊び”を通じ、他人との関わりや、多様な物の見方や表現を経験する遊びと創造の場。子どもたちは形式や概念にとらわれず、自由に発想し表現することを楽しんでいる。

15、16、22、23日の計4回。毎回異なるテーマで、地元の俳優やインド舞踊家、ファシリテーターらが進行役を務める。市内や近隣の児童が参加する。
まつもと市民芸術館で開かれた15日は、絵本の挿絵や絵画を見て想像して遊んでみる―という内容。同市の俳優・下地尚子さんの進行で、1~6年生18人が多様なゲームで遊び、最後に寸劇を発表し合った。

固定観念抜きに楽しんで

4、5人のグループをつくり取り組んだのは、絵に描かれた昔話や童話の一場面を体で再現し、当て合うゲーム。配役や、各人がどんなポーズや表情をするかを決め、短時間で仕上げて発表した。初対面もいる異学年の仲間が、伝わりやすい表現に知恵を絞った。
歌川国芳作の金魚を擬人化した浮世絵や、フランスの画家ミレーのソバの収穫を描いた作品など世界の名画を始点か終点にした物語を創作し、3分以内で演じる芝居にも挑戦。描かれた場面の状況を自分たちなりに解釈し、登場人物のせりふや動きを考えて劇にし発表し合った。
県松本ろう学校小学部5年の石川奏さん(11)は「観客が『なるほど』とうなずき、伝わるのが演劇だと思った」。塩尻東小6年の田畑小陽さん(12)は「創作した劇にせりふを加えると、内容が伝わりやすくなると実感した。他の人の発想や考えにも驚かされた」と、新鮮な体験や発見に目を輝かせた。
下地さんは「演劇も絵画も、見た人の感想があって作品が完成すると思う。『こう見なくてはいけない』という固定観念を抜きに、楽しんでくれていたらうれしい」。

「演劇で―」は、市内八つの児童育成クラブを運営するNPO法人松本学童クラブの会が、2、3月の初回に続いて開催。稲沼崇理事長(55)は「『ごっこ遊び』などで身に付く、他者との関わり方や自然なコミュニケーション能力を習得する場を、子どもたちに提供したい」と話す。
22、23日は午後1時半~4時、あがたの森文化会館(県3)で。22日は「ないしょの失恋インタビュー」、23日は「フシギな生きもの発見!」がテーマ。各回参加費500円。申し込みは=専用フォーム=から。問い合わせは同法人℡0263・88・9163。当日、直接会場に来て参加もできる。