進路選びの一助に初企画 塩尻「起立性調節障害親の会」が通信制高校合同相談会

塩尻市の民間団体「起立性調節障害松本親の会」は10月、「通信制高校合同相談会わたしの進路探しフェア」を地域DXセンターcore塩尻(大門一番町)で開きました。さまざまな理由で中学校に毎日通えない、通えなかったけれど高校には行きたいという子どもたちのために初めて企画しました。

体験談や専門家の話通し安心感を

会場は待ち合いを兼ねたカフェスペース、講演会エリアなど四つに分かれ、通信制高校の相談エリアには、信濃むつみ(松本市南松本1)や長野日大通信制課程(長野市)など通信制高校7校、Prima(プリマ)国際高等学院松本校(松本市中央1)などサポート校5校、塩尻市教育委員会が参加。塩尻市近隣のほか茅野市や辰野町などからも、親子連れなど115人が来場しました。
参加者は先着順でブースを予約し、次々と話を聞いていました。待ち時間にはeスポーツ体験や講演を聞いたり、通信制高校を卒業した大学生や保護者から話を聞いたり。
小学4年から不登校になった中学2年生の子どもがいる母親(43)は、「通信制高校がこんなにあるとは知らなかった。学校ごとに特色があり、どれもいい。高校生になれるか不安だったけど、取りこぼさないように支えてくれるのはありがたい」と話し、最終時刻まで各校の情報を集めていました。

高校進学見据え講師2人の講演も

2人の講師による講演会もありました。
塩尻市教委指導主事の中島洋(ひろし)さんは、高校入試の仕組みについて説明。本年度の県立高校入試日程や、調査書から「出席日数」の記載がなくなったことなどを解説し、「今は11人に1人が通信制高校に通う時代。どんな高校生になりたいか、『自己決定理論』が大切になる。子どもの不安を受け止め、まずは大人が情報をつかみ、良き相談相手になってほしい」と呼びかけました。
公認心理師・臨床心理士の上間春江さん(塩尻市)の演題は「不登校のお子さんの高校選びポイント」。午前部・午後部・夜間部の3部の定時制に通信制を併置した松本筑摩高校(松本市)と全日制との違い、通信制の選び方などについて具体的に紹介しました。

同会は発足から6年。メンバーたちが積み上げてきた経験や人脈を基に、数多くの相談に乗る中でこの企画が浮上しました。代表の古畑圭子さん(55、塩尻市広丘野村)は、「自分のペースで学べる通信制高校の情報を必要としている多くの人に届けたいとの思いから、進路選びの一助にと計画しました。『知りたい情報を得られて安心した』という声をたくさんいただけたので、来年もぜひ開催したいです」。

【起立性調節障害松本親の会】自律神経の不調で朝起きられない、体調不良などの症状が出る子どもを持つ保護者らが集まり2019年設立。月1回「おしゃべり会」を開くほか、講師を招いた講演会やイベント参加などの活動をしている。インスタグラム