
元気なうちにみんなに会いたい
卒業後30年、還暦の年─など、節目に同窓会がある高校は多い。豊科高校(安曇野市豊科)46期同窓会は来年2月、松本市内のホテルでの開催を予定している。50歳の節目の会だ。同校には同窓会を節目で開く伝統はなかった。46期生有志が運営のデジタル化を提案するなど、同窓会が変わりつつある。
同校敷地内に同窓会館はあるが、稼働率は高くない。対面で交流するのが難しいのなら、「ネットを活用すればいいのでは」と46期幹事会長の宮瀬峰子さん(50、塩尻市大門)。瞬時に情報を受け取れたり、共有できたり。地域とつながることもでき、メリットは多い。宮瀬さんは「クラウド上に同窓会のプラットフォームを作れたら、利用しやすくなるはず」と話す。
節目での開催 伝統にできれば
豊科高校46期同窓会(1994年3月卒)は来年2月21日、ホテルブエナビスタ(松本市本庄1)で開く。発起人は宮瀬峰子幹事会長だ。
昨年夏、46期生の生徒会長が事故で亡くなった。宮瀬さんとは同じクラスで、仲が良かったという。「彼が生きていたこと、思い出をみんなで話し合って弔いを」と提案。それが同窓会へと広がった。「50歳の節目。元気なうちにみんなに会いたい」
46期生の卒業生は317人で、連絡が取れたのが約200人。その半数の約100人が参加予定だ。同校同窓会では、過去に「還暦同窓会」を開いた人たちもいたというが、新型コロナの影響で、伝統としては根付かなかったという。60歳には10年早いが、「今回を機に、後輩にも50歳で開くよう提案したい。伝統ができれば」と宮瀬さん。
クラウドで情報共有 母校応援も
46期同窓会幹事会有志の中には、同窓会を変えようという動きも出ている。準備のために集まる中で、働いている現役世代が学校と積極的に関わる機会が少ないことを実感。拠点となる同窓会館が学校敷地内にあっても、忙しくてなかなか足を運ぶ機会がない。集まる負担を軽減したり、卒業生同士だけでなく、地域や学校とつながる仕組みをつくったりするには、どうしたらいいか–。デジタル化推進を思いついた。
宮瀬さんはインターネット上でデータの保管や利用などを行う仕組み、クラウド(仮称・豊高コミュニティー)をつくることを提案。そこには学校や同窓会、地域からの情報を掲載する。「インターネット環境があれば、世界中どこにいても立ち寄ることができる」とし、卒業生のプラットフォームにしたい考えだ。
また、商品やサービスを販売するECサイト機能を持たせ、安曇野の農産物、地元企業の製品などを販売。一部を学校活動の応援資金にできればと考えている。「商品を販売することで地元貢献につなげ、在校生も応援できる仕組みをつくりたい」と夢は広がる。
2月の同窓会について、宮瀬さんは「懐かしい母校の仲間と顔を合わせたい。元気な姿を確認し合い、30年間の思い出話を。人生はいろいろ、昔の仲間に会って励まされたり、助け合えたりすることも、現役世代だからこそできるのでは」と話している。
これまで連絡がついていない46期生も、「新聞記事で気付いたら参加してほしい」とも。2月21日午後5時半~8時。会費は1万円。参加締め切りは12月末日。申し込みなどはこちらから。