【亜矢子先生に聞いてみよう!】#57預った孫退屈しないか心配

Q  親が働いているため、長期休みは私たち祖父母の家で孫を預かるのですが、退屈しないか気になってしまいます。(小学1年生の祖母)

心と向き合うボーっとする時間も大事

A  小学生になると、保育園と違って夏休みが長くなりますね。おうちの方が働いていれば、おじいちゃんおばあちゃんの家に行く子も多いかなと思います。多くは退屈させないようにと、スクリーンタイムが多過ぎることを心配しつつもデジタル機器を与えるしかないのか…そんな話も聞くので、今日は意識を切り替え、「退屈する時間」の価値を考えてほしいと思います。
子どもは好奇心の塊です。退屈すると何かを考え出します。興味を持ったことに対して動き始めるのです。祖父母宅の電化製品を触る。景色を眺める。犬と遊ぶ。料理を手伝おうとする。そこにある新聞紙や段ボールで工作。畑の野菜を取りに行く。ヒマワリの種を数える。冷凍庫の氷を触ったりなめたり、手に乗せて融ける様子を見つめたり。ちょっと夜更かしして夜空を眺める。近くの博物館や地域のイベントに参加する。終戦80年、テレビで映画「火垂るの墓」を見る。新聞で戦争(今も昔も)を知る。大型店で涼みながらどこに何を売っているか体感する。図書館の静寂に浸る。近くの神社や寺院の涼しい庭で走る。小川でサワガニを捕まえる。玄関前のコンクリートに水をまく。大きな声で好きなアーティストの歌を歌う。カレンダーの裏に色鉛筆で思い切り絵を描く…。
祖父母ならではの、デジタルがなかった時代を思い出してみて!昔のお金の人物は誰かクイズ。しりとり。カードゲーム(トランプ、花札だけでなく、お孫さんの持っているカードを教えてもらってください)。まだまだありそうです!
この時代、デジタル機器を当たり前のように幼児にも与えることをずっと危惧しています。体力不足や視力も心配ですが、瞬間に画面に引き込まれ、時間を奪われ、お孫さんの思考は狭まる…。幼い頃には、五感を使って生き物としての体感やその子独自の思考を育てたい。何もなくて退屈したとき、はじめて自分が「何をやりたいのか」心と向き合い、「どうしたらいいかな」と考え挑戦してみようという気持ちが生まれてくる。だから「ボーっとする時間も大事」と、腹をくくってみてください。そのうち、その子らしさが表出されてきたら、温かく見守り、必要なときは協力してあげてください。(小島亜矢子一般社団法人こどものみらい舎代表)

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