
大町市の音楽愛好者らでつくる「『まちへ行こう!』プロジェクト実行委員会」有志は11月29日、同会代表で10月3日に亡くなった音楽家、柳澤和夫さんをしのぶ会を、麻倉Arts&Crafts(同市大町)で開いた。柳澤さんと音楽でつながりがあった約50人が集まり、ライブ形式で演奏し思い出などを振り返った。
初めに全員で黙とうをささげ、中央に柳澤さんの写真が置かれたステージで、9グループ・個人がアコースティックやロックなどを次々と演奏した。オウム真理教による坂本堤弁護士一家殺害事件で犠牲となった龍彦ちゃんを思い、柳澤さんが作った「いのちの星」など、それぞれが柳澤さんとの思い出を語りながら曲を奏でた。
地元を拠点に音楽活動をしていた柳澤さんは、2005年に市の中心市街地で起きた大火に心を痛め、地域ににぎわいを取り戻そうと、「まちへ行こう!」プロジェクトを立ち上げた。中心市街地での「街なかライブ」を企画し、104回開催するなど、長年音楽で活性化に尽くした。
柳澤さんと30年以上の付き合いがあり、一緒にCDも出している同市の歌手、後藤叶圭(きょうか)さんは「街のために何かしたいという思いが強い人だった。もう一緒に歌えないのは寂しい」。同実行委副代表の細田恵莉さんは「柳澤さんは大町の音楽の原点のような人。街なかライブは遺志を受け継ぎ続けていきたい」と話していた。