技の表現多彩なダブルダッチ 松本市のスクール「StepUp」人気

2本の縄を使って技を見せる縄跳び「ダブルダッチ」。松本市を中心に活動する県内唯一のダブルダッチスクール「StepUp(ステップアップ)」は、オープンして約1年を迎えた。人数が増え、スタジオを増やすなど人気を高めている。
ただ縄を跳ぶだけでなく、音楽に合わせてダンスやアクロバット、さまざまなフォーメーションの組み合わせができる。表現の多様性が競技の魅力だ。
国内外の大会で優勝経験があり、テレビ番組にも出場するグループ「HARIBOW(ハリボー)」(東京都)メンバーで、松本深志高校時代にダブルダッチ部に所属した黒岩基さん(26)が、スクールの指導者。松本市周辺に「ダブルダッチを広めたい」と奮闘している。「自信をもって最初の一歩を踏み出してほしい」。スクールの名前に込めた思いだ。成長を続ける教室をのぞいた。

「一歩踏み出す子の後押しを」

「ダブルダッチで長野から世界へ」を掲げるダブルダッチスクール「StepUp」。昨年7月にオープンした頃、生徒は2人だった。今では小学2年生から60代まで約30人が通う。練習場所も松本駅前スタジオ、白板スタジオ、野溝教室と、松本市内に3カ所を構えるまでになった。年齢別や初級、上級などに分かれた全7クラスがある。
遊びではなくスポーツや競技としての人気が徐々に高まっているダブルダッチ。「マイナーなスポーツなので、まずは楽しんでもらうことを大切にしている」と代表の黒岩基さんは語る。
11月、教室を訪ねると、アップテンポな曲に合わせて小学生が縄を回したり、順番に跳んだりと、楽しげな雰囲気の中で練習に励んでいた。今年5月から通い始めた米山穂乃香さん(11、芳川小5年)は「初めて跳べた時にうれしくて、できる技も増えてきた」と笑顔だ。黒岩さんのようにダンスしながら跳べるようになりたいと、意気込んでいる。
黒岩さんは松本市出身。音楽に合わせてチーム独自のパフォーマンスやダンスを取り入れるなど、「表現×スポーツ」が可能なフリースタイルのダブルダッチに引かれ、高校1年生から始めた。
2018年に千葉県で開かれた世界大会では、5人組のグループで出場し、19歳以下の部門で世界2位を獲得。「夢みたいな舞台に立てた」と当時の感動を振り返る。
東京の大学に進学してからも、強豪チームに所属し技術を高め、高校の同級生らとハリボーを結成。国内外の大会で実績を重ねてきた。今月はドイツでパフォーマンスを披露した。
黒岩さんは子どもたちに「いっぱい失敗してほしい」とメッセージを伝える。自身の経験から、たくさんのチャレンジが成功につながるはず―という思いがあるからだ。「積極的に行動しての失敗なら、必ず学びがある。一歩を踏み出す子どもたちの後押しができればいい」
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