
サッカー松本山雅FCのDF小川大貴選手(34)と元所属FWの浅川隼人選手(30)が、子育て支援のイベントを松本市内でそれぞれ開いた。選手にとってシーズンオフはサッカーと直接関わらない活動に力を入れられる時期。2人は、プロ選手の知名度を社会貢献に生かそうと、クラブとは別に独自のイベントを開いた。
子ども食堂運営貧困家庭支える
小川選手は18日夜、自身が代表理事を務めるNPO法人ReFrameのクリスマスパーティーを喫茶山雅(大手4)で催した。同僚MFの山本康裕選手(36)とともにファンら40人と交流した。
合間にリフレイムの活動を紹介した。2022年に設立し、相対的貧困にある家庭の子どもを支援しようと、子ども食堂や遠足、職業体験イベントなどを開いてきたという。
来春には地元の浜松市に念願という常設子ども食堂をつくる。その支援を募るため、この日のパーティーを開いた。
参加費1人1万円で満席に。ただ、不動産取得費や人件費など必要なお金に比べると収益はごくささやかだ。小川選手は、クラウドファンディング(CF)=QRコード=を行っていることを紹介し、「SNSや口コミで伝えてほしい」と訴えた。
参加者の飯ケ濵功さん(26)は市内の公民館職員。「子どもの体験機会を提供する活動は参考になった。小川選手は二足のわらじでかっこいい。どこに行っても追いかけたい」と話した。
小川選手は「全国にも松本にも貧困はある。CFで思いを広げたい。山雅にいる限り、この地域の課題解決にもアクションをしていきたい」という。

子どもと家族を沖縄でも助ける
浅川選手は14日夜、市立博物館(大手3)で開かれたトークイベントに登壇した。1年前、同じ場所でのイベントで 「来年も」と話していた。今年7月にFC琉球に移籍したが、再び年末の松本に。「帰ってきました」と、ファンら30人ほどの前に座った。
トークには昨年同様、信州大医学部「周産期のこころの医学講座」の村上寛医師(40)が同席。浅川選手は、村上医師の協力も得ながら、山雅在籍時と同じような、小さな子どもやその家族を支援する活動をしていると報告した。
トークの後半は、松本赤十字乳児院(元町3)の三澤由紀子保育士長が加わった。さまざまな事情で養育できない保護者に代わって子どもを育てる場所の意義を語った。浅川選手と村上医師も加わり、「子どもを預けることに罪悪感を感じないで」と強調した。
乳児院について一般向けに話す機会はなかったといい、三澤さんは「村上先生から声をかけてもらい、今日は浅川さんや皆さんの、地域を大切にするあったかいパワーをもらった」と感謝した。 イベントでは会場周辺で募金活動も行い、参加費と合わせ、同乳児院と沖縄県の児童施設に寄付した。