将来の夢は村長!? 白馬のご当地キャラクター「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男Ⅲ世」

「カラダはシッポから洗う」「ベッドより布団派」「ラーメンは〝味噌党〟」「催眠術をかけられやすい」
白馬村のご当地キャラクター「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男Ⅲ世」。愛嬌のあるゆるキャラと違って、無気力で気だるそうな表情は「かわいくない」という声もある。半面、独特な個性とシュールなたたずまいがコアなファンの人気を集める。
2月には、JRA馬事公苑(東京)で開く馬に関する「モノ」と「コト」を集めた日本最大級の祭典「第7回ホースメッセTOKYO2026」への出演が決まった。将来の夢を「村長になろうと思っている」と豪語。7月の村長選に向け、文字通り〝出馬〟の動向が気になる。

白馬村の愛と平和を願ってやまない

「ヴィクトワール・シュヴァルブラン」はフランス語で、直訳すると「勝利の白馬」。性別は男性、血液型は自称B型(検査はしていない)、好きな言葉は「ガンバ」といい、「白馬スキー伝来100年」を記念して、「ペガサス座流星群」からやってきた―という設定だ。
チャームポイントは「真っ赤な唇」。背中の羽は〝お手製〟なので、空は飛べない。のんびり屋で、怒ることはほとんどない。「実は裸ではなく、白い布を毎日着替えている」「寝る時はうつぶせ」「〝ひとりごと〟が多い」「テレパシーが使える(たぶん)」と、つっこみどころ満載、ユーモアたっぷりのプロフィルが特徴的だ。
お世辞にも「かっこいい」「かわいい」とはいえないキャラだが、全国で人気を競う「ゆるキャラグランプリ」(2020年で終了)では、初エントリーした13年に全国ご当地ランキングで171位だったのが、6年後の19年には12位と大躍進。県勢では県のアルクマ(1位)、大町市のおおまぴょん(11位)に続く3番手という過去最高の成績を残し、存在感を示した。
白馬村の魅力を全国に発信しようと、村内外からデザインを募り126点が集まった。そこから30点を選び人気投票を行った。名前も募集し、全国845点の中から村男が選ばれた。
「見た目は緩いけれど名前は気品高いものを付けたかった」と選定委員。縫いぐるみはもちろん、日本酒のラベルやTシャツ、キーホルダー、ステッカーなど、グッズ製作も相次ぎ、道の駅などのお土産コーナーをにぎわしている。
当初は「かわいくない」と不評で、高齢女性からは「なにこれ?」と気持ち悪がられたこともあると村職員。だが、徐々に浸透し、小学校の給食に村男がプリントされたコロッケが出て人気を集めるなど、子どもたちの反応は上々だ。
名前が長くてなかなか人に覚えてもらえないのが玉にきずだが、それも印象に残すための戦略の一つという。冬季はスキー場のイベントに参加したり、祭り会場に呼ばれたり。現在、年間出動数は100日余りと引っ張りだこだ。
村職員を通じて将来の夢を尋ねると、「実は村長になろうと思っている」。取材に対し、村男は「出るかもしれないし、出ないかもしれない。今は与えられた仕事を一つ一つこなしていきたい」とコメントしている。
白馬村の愛と平和を願ってやまない村男。今年の動向から目が離せない。