帰郷し店構えて奮闘中―父と同じ「理容師」の道歩む長村美優さん

業界や地域活性化の力に

全国的に美容室が増える一方、「床屋さん」と親しまれてきた理容店は、理容師とその志望者の減少で減り続けている。そんな中、塩尻市の長村美優さん(24)は昨年11月、理容室「BARBER Lien」を同市北小野にオープンした。「業界も地域も活性化したい」と張り切っている。

美容師ではなく理容師

ベーシック(カットとシャンプー、顔そり=4500円)といった男性向けメニューだけでなく、レディースシェービングやヘッドマッサージ、顔ほぐし(リフトアップ)といったエステ・リラクゼーション系も用意。顔や背中、デコルテをそる「ブライダルシェービング」は女性理容師ならではの施術だ。
父の一男さん(62)も理容師で、市内で理容室「ヘアーサロンふれんど」(大門二番町)を営む。幼い頃から父の仕事ぶりを見て、「理容師になるのは自然の流れだった」と長村さん。
塩尻志学館高校から松本市の松本理容美容専門学校の理容科に進んだ。美容師を養成する美容科が2クラスで62人だったのに対し、理容科は1クラス6人だけ。「理容の仕事をなくしたくないと、強く感じた」という。
卒業後は東京、千葉などに店舗がある理容店で技術を磨き、地元に戻りたいと思い始めた頃、一男さんから「後継者がいなくて閉じた、知り合いの理容店をやってみないか?」と打診された。
半年ほど閉まっていた店舗を、ほぼ全面改装。集客や経営に不安を抱えて出発したが、「近くの理容店がなくなり困っていた。よかった」といった客の声に、地域の大切な場所であることを実感した。
「自分の店はやりがいがある。幅広い年代の人に気軽に来てもらいたい。店を軌道に乗せ、従業員も雇いたい」と意欲的だ。
午前9時~午後7時。予約優先。月曜と第1火曜、第3日曜定休。TEL0266・75・5844