地元蜂蜜など素材に「人類最古の酒」ミード造り 池田町のWICKED WAY MEAD醸造所

蜂蜜から造る醸造酒「ミード」のメーカー「WICKED WAY MEAD(ウィキッド・ウェイ・ミード)」の醸造所が池田町会染に完成したのは昨年7月。同所で米国出身の醸造家、エリック・ボシックさん(52)が手がけた第1弾ミードが発売された。
ミードは蜂蜜、水、酵母で造る醸造酒で「人類最古の酒」ともいわれる。幼少期から祖父の養蜂に親しんだボシックさん。チェコで出合ったミードをきっかけに、カリフォルニア大デービス校で醸造学を学び、2017年に「ウィキッド―」を設立。福島県のブルワリーを間借りして国内の蜂蜜を使ったミード造りに取り組み、国際大会で金賞を受賞した。以降審査員も務めている。
自然豊かな信州に醸造所を作りたいと物件探しを始め、北アルプスを望む「花とハーブの里」に新たな拠点を決めた。「窓からアルプスがよく見えて、インスピレーションが湧きます」とボシックさん。
「テロワール」(土地固有の環境)の考え方を大切に、各地の農家を訪ねて蜂蜜を選ぶなど、丁寧なミード造りにこだわっている。
今回完成したのは、信州産蜂蜜とリンゴの果汁を使った「SHINSHU SHE SAID」、安曇野産蜂蜜と岩手のカモミールを合わせた「DREAM」、岐阜・飛騨高山地方の菩提(ぼだい)樹蜂蜜を使った「TRUE HEART」、県産リンゴ、蜂蜜にカラメルとバニラの香りを添えた「RING OF FIRE」の4種類。蜂蜜酒というと甘そうなイメージだが、すっきりと飲みやすいという。ボシックさんは「繊細な風味なので、和食とのペアリングもとてもお勧め。自由に楽しんでほしい」と話す。
今は大町市のブルーベリーや池田町のラベンダーを使ったミードを仕込み中。醸造所で販売はしないが、松本市の大月酒店で扱うほか、県内飲食店の取り扱いも今後増やしていきたい考えだ。