
安曇野市豊科の新田区と成相区で新春の伝統行事「あめ市」が開かれた。縁起物のあめなどを販売したほか、市無形民俗文化財の福俵曳きや、みこしの巡行などもあり、盛り上がった。
五穀豊穣など願い 新田区・福俵曳き
新田区のあめ市祭は1月11、12日、新田公民館で開いた。
福俵曳きは2日目。地域の若者でつくる「常盤会」が、引き綱を付けた直径約40㌢、長さ約80㌢の俵を引き、時折俵を地面にたたきつけるなどしながら区内を回り、五穀豊穣や商売繁盛を願った。
福俵は、前年に建てられた家や開業した事業所に納める習わしがあり、今年の奉納先は、JR豊科駅前に昨年1月オープンした「いろは整骨院」。俵が整骨院の近くに来ると、通り過ぎようとする若衆と、整骨院前に集まっていた市民が俵を引き合い、市民が無事に俵を整骨院前に引き込んだ。
また、地面にうつ伏せになった西川翔大院長(31)と藤松兼次区長(69)の上に俵を載せたり、若衆が3段の人間ピラミッドを作ったりし、見物客から大きな拍手が送られた。西川院長は「身が引き締まる思い。福をしっかり体に染み込ませ、これからも地域住民の健康を支えていきたい」と話した。

福届け練り歩く 成相区・みこし巡行
成相区のあめ市は、1月10、11日に成相コミュニティーセンターなどで開いた。
みこしの巡行は10日の宵祭り。成相広場に設けた神殿で神事を行い、家内安全、商売繁盛などを願った後、子どもみこし、青年みこしが、区内を練り歩いた。
青年みこしは木製で約400㌔。豊科駅などを回る約2㌔のコースで、福を届けようと、店舗を回りながら4時間ほどかけて練り歩いた。
みこしは、消防団を主体に担いでいたが、人数が減り、継続が困難に。4年前、青年みこしの頭を務める丸山宏章さん(54)が、「伝統を消してはいけない」と仲間に声をかけ、続けることにした。
丸山さんは「中断したら復活は難しい。地域をもり立てたい」。最年少で地区内の青栁翔子さん(13、松本市の才教学園中2年)は「お祭りが大好き。小さい頃からおみこしに付いて歩いていて、担いでみたいと思っていた」と話した。