農家と非農家に接点を「農業や食べもの 地域のつながり感じてほしい」 イベントでポップコーンを配る山形村の宮沢さん夫妻

農家と非農家の接点をつくって、互いに理解を深め合うきっかけにしたい―。そんな願いを込めて、宮沢栄さん(63、山形村上竹田)、由紀さん(55)夫妻が、イベント会場などでポップコーンを配っている。背景には、農業で生じる機械音や道路の泥汚れに対し、苦情が寄せられる現状がある。
1月25日、同村公民館が村農業者トレーニングセンターで開いたミニ運動会。栄さんは、会場入り口でポップコーンマシンを稼働させた。香りに誘われて、休憩中の参加者らが次々と立ち寄り、出来たてのポップコーンを笑顔で味わっていた。袋や添えられた紙には、次の文が書いてあった。
「農家と非農家の皆さんがより深く理解し合えるきっかけをつくりたいと思っています。その想いから、みんなで楽しめる『ポップコーン』をご用意しました」「おいしい時間を通じて、農業のこと、食べもののこと、地域のつながりについて少しでも身近に感じていただけたらうれしいです」
農業が盛んな同村では機械音や道路の泥汚れは日常で、「以前はお互い様だった」と栄さんは話す。数年前から音や土についての苦情が役場に寄せられるようになり、農協から「気を付けて」と指導が来るようになってきたという。自身もスイートコーンや長芋などを栽培している。
近年は新興住宅地など非農家の家庭が増え、生活スタイルが全く異なる人や、村内の農業や農作物を知らない人が増えてきている。「自分たちも気を付けるが、互いに話したり、事情を知ったりするためにも、まずは接点をつくりたい」
思い付いたのがポップコーンだった。昨年400平方㍍ほどの畑でコーンを栽培し、マシンも購入。11月には小学校で食育の一環として児童とポップコーンを作り、12月には上竹田地区の学習会で参加者に配った。
今年も栽培する予定。「昨年は想像以上の豊作だった。少し量を減らすよ」と笑った。