【ガンズリポート】再起へ一歩 手応えと課題 百年構想リーグ初戦はJ2大宮に1―2の惜敗

Jリーグのシーズンが8月~翌年6、7月に移行する前の特別大会、明治安田J2・J3百年構想リーグは7日開幕し、東B組の松本山雅FC(J3)はアウェーでRB大宮アルディージャ(J2)に1―2で敗れた。石﨑信弘新監督の下でチームが始動して1カ月。やりたいことができる手応えと課題、両方を実感する初陣となった。
石﨑監督がチームづくりのベースに挙げた守備。昨季J2で6位の大宮のホームに乗り込んだ山雅の選手たちは、ピッチの全面で展開してみせた。
相手GKを2トップが追うところから始まり、後ろの選手たちもボールが渡った先に迷うことなく迫っていく。奪いきるシーンも、試合序盤から何度となく見せた。
だが、せっかくのボールをゴール前にうまく運べない。前半のシュートはわずか2本。逆に積極的な守備の隙を大宮に突かれ、2点を先行された。
試合後の石﨑監督は淡々としていた。「ボールは奪えていた」と繰り返す一方、シュートまで持っていく組み立てを課題に挙げた。「そこまで攻撃は練習していない」とも。攻撃が道半ばなのは織り込み済みだ。
「布陣の選択にミスがあったかも」と、反省も口にした。ボランチを2人から1人にした後半は、ボールを運べるように。すると途中投入した新加入コンビの井上愛簾と藤枝康佑の2トップが連係し、1点を返した。
百戦錬磨、67歳の新指揮官が敗戦を前向きに受け止めれば、選手の手応えも同様だ。練習試合を含めて今季初めて90分間プレーした在籍通算7年目のMF村越凱光は「練習がきつすぎるから、試合が全然楽に思えた。石さん(監督)と前からやっていた選手が言っていた意味が、やっと分かった。球際の強さは確実に去年より成長している」と充実の表情だった。
J参入後で最低の成績だった昨季から再起へ―。山雅がしっかりと踏み出した。