
松本市の開明小学校4年3組(33人)は2月3日、総合学習で3年生の時から学んできた、地元の芳川地区に伝わる野溝箒をテーマにした自作劇を発表した。作り方を教えた野溝箒振興会の会員や保護者が見守る中、生き生きと演じた。
地域の宝の野溝箒を知り、若い力で盛り上げたいと感じた担任の下平恵里教諭が昨年、総合学習のテーマに提案したのが始まり。児童はやる気満々でほうきの歴史を学び、材料となるホウキモロコシを栽培してほうきを作り、地域の文化祭で成果を発表した。
活動の集大成となる今回の発表では「ほうきを知るだけでなく、手に取って使ってほしい。その思いを伝えるために劇をしよう」と、ストーリーや歌を考えた。
「まほうのほうき」と題した劇は、作り手が減った野溝箒を後世へつなぐ振興会の活動や、育てたホウキモロコシの種で糸染めもしたことなどを紹介。掃除機との争いを経て「それぞれの良さがある」と締めくくり、皆で作詞した歌「未来のほうき」を合唱した。ユーモアを交えた舞台に観客から大きな拍手が送られた。
小沢美織さん(10)は「野溝箒は歴史があって今も使われているのがすごい。準備は大変だったけど、上手にできて達成感がある」と笑顔。
同振興会の関正幸さん(75、野溝東)は「みんなの目が輝いていた。よく頑張り感心した」、下平教諭は「子どもたちが深くのめり込んでいく様子が見られ、自主的に動き最後まで取り組む力が付いた。教科ではできないことを地域の方に教えてもらい感謝している」と話していた。