白馬中SDGsサークル 給水アプリ普及やチョウの保護活動に力

ペットボトル消費の削減にマイボトル(水筒)の利用を呼びかけ、公共施設や店舗など無料で給水できる場所を紹介するアプリ「mymizu」の普及や、生息地が減ったチョウの保護活動に取り組む中学生が白馬村にいる。きっかけや原動力は、自然豊かな地で育ち暮らす中で、肌で感じた環境の変化だ。

豊かな自然ある日常が原動力

「白馬中学校SDGsサークル」のメンバーは、2年生のケリー楓さん(14)、内川陽葵さん(14)ら8人。それぞれがSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向け、身近でできることを考え実践している。
マイミズは一般社団法人Social Innovation Japan(東京)が運営し、村は給水場所を増やすなどして持続可能な社会を目指す「自治体アライアンス」に参画している。興味を持ったケリーさんは、村職員や給水場所に登録した店などに尋ね、利用が乏しい現状を知った。
「ペットボトルの大量消費は世界的な問題。水をペットボトルから飲むか、白馬のおいしい水道水をマイミズを使って飲むかでは、同じ行動でも経験の価値が違うはず」とケリーさん。
アプリを普及させようと昨年6月、地域活性化へアイデアを出し合う住民有志の「百馬力集会」に参加し、さまざまな提案を得た。8月末にはJR白馬駅周辺で開かれたイベントに出展し、給水体験やクイズなどを通じて利用を呼びかけた。加えて村内の2小学校で高学年児にプレゼンテーション。地元の店に給水場所への登録も依頼し、その数は村内で20カ所余まで増えた。

内川さんは大のチョウ好き。県指定の絶滅危惧種で生息地が減っているヒメシロチョウを守ろうと、村内で工事の影響を受ける場所から、幼虫の食草を移植するなどしている。来年度はチョウの食草などを脅かす外来植物の駆除イベントを企画したいという。「チョウを守る活動を通じ、地元の環境を守る大切さも伝え、水のように身近な問題として捉えてもらえるようになれば」と願う。

それぞれの取り組みを、メンバーがサポートし合って進めることも。ケリーさんのマイミズ普及の活動には内川さんらが協力し、サークルは県の「信州SDGsアワード2025」学生部門の受賞6団体の一つに選ばれた。「給水場所の店で飲食や買い物をせず、水だけもらうことに抵抗がある人もいる。もっとPRが必要」とケリーさん。
一方で内川さんは「主に取り組むテーマは違っても、意識を共有し一緒に活動してくれる仲間がいて心強い」。費用の課題もあり、地域にも協力者を求めながら、自身の活動を広げいた考えだ。