
信州大附属松本小学校(松本市桐1)を1966年3月に卒業した「西組」の同級会が3月18日、同市内の旅館で開かれた。60年前に当時の担任が録音した、卒業を目前にした子どもたちの声がテープに残されており、それを聞くなどして半世紀以上ぶりの旧交を温めた。
子どもたちの声は当時の「6年西組」の担任、故・秋田繁人さんが、オープンリール式テープレコーダーで録音。冒頭で、秋田さんが、卒業式を2日後に控えた66年3月17日に玄向寺(同市大村)の裏山に来て、子どもたちがしゃべった声を今から録音するとアナウンス。男子21人、女子19人が、将来の夢などを語っている。
録音されたテープのその後の経緯は不明だが、この組の元高校校長の飯沼尚隆さん(72、同市北深志)が保管しており、20年近く前に音声をデータ化してCDに保存。その直後に開かれた同窓会で、参加者にコピーを配布した。
今回の同窓会には、その時は欠席して60年ぶりに自分の声を聞く人もいた。その一人、古沢美代子さん(72、東京都)は、「60年後は空からみんなを見ている」という声が録音されていた。
「現時点で、死んでるつもりだったのか」と古沢さんは苦笑いしながら、「多分、その時は将来のやりたいことが見つからず、ふわふわした気持ちでそう言ったと思う」と振り返った。
秋田さんが憧れだったという山田和子さん(72、同市横田)は「将来は子どもと関わる仕事がしたい」というかわいらしい声が、木村恵子さん(72、東京都)は「スチュワーデスになりたい」と、当時をほうふつとさせる言葉で語っていた。
戸田正男さん(72、同市岡田松岡)は「いいお嫁さんをもらいたい」と、元気よく話していた。