
「新しさ」取り入れた挑戦
クラフトビールの醸造所にタップルームを併設するBACCAブルーイング(松本市巾上)。代表の深沢賢二さん(63)が一人で切り盛りする。米国のクラフトビール文化に触れ、種類の多さ、香りの素晴らしさなどに衝撃を受け、日本でも知られ始めた2018年にオープンした。(八代けい子)
通常6種類を提供。定番のペールエールは、大麦と米国産ホップの香りのバランスがよく、メニューに「迷ったらこれ」と書いた自信作。ジャンダルム・スタウトはアルコール度数8%で、コーヒーやチョコレートの香りが楽しめる黒ビールだ。
ストロベリーサワーは期間限定。松本産イチゴと乳酸菌を生成する酵母を使い、酸味を出している。
「できるだけ新しいものを取り入れる」が、こだわりだ。
山梨県出身。長野県内の会社員だった09年から5年間、米国カリフォルニアに赴任。多くのクラフトビールの醸造所で、さまざまな種類と出合い、特に、ホップの際立つ香りに衝撃を受けた。
「50代前半で退職し、自分で何かやりたい」と考えていた。都内で小規模スペースで醸造し、その場で提供する店があることを知り、「この形ならできるのでは」と、将来の方向性が決まった。
退職後、山梨県の醸造所で学ぶと同時に店舗を探し、酒造免許を取得した。この間約1年。BACCAブルーイングをオープンした。
ビール造りは仕事であり、趣味でもある。「アルコール度数、色、苦みなどを科学的にコントロールでき、品質を上げるために、繰り返し改善できるのが興味深い」と、楽しみは尽きない様子で、「今年は唐辛子を使った『チリビール』を醸造する予定」。挑戦はまだまだ続く。
【沿革】
ばっかぶるーいんぐ 2018年5月オープン。19年、国際的審査会「インターナショナル・ビアカップ」に参加し「ウメセゾン」でブロンズ賞、25年、国内最大級の品評会「ジャパン・グレート・ビア・アワーズ」に「バーレーワイン」を出品し金賞受賞。
【深沢さんおすすめこの1本】
ペールエール(小160㍉㍑550円、中320㍉㍑850円、大460㍉㍑1100円。缶355㍉㍑もある)
【相性のいい料理】
アンチョビソースを絡めたフライドポテト
【連絡先】
BACCAブルーイングTE0263・30・8230