4節・21日 山雅0-1千葉
松本山雅FCに新加入した20歳、MF平川怜が21日のジェフユナイテッド千葉戦で初先発。後半25分までプレーし、手応えも悔いも感じた。
1人で任された中盤の底は、DFがパスを出す先の第1候補。ボールを受けてさばき、攻撃を組み立てる起点になった。70分間を振り返っての自己評価は「前半は前にいい形でボールを供給できなかった。後半は自分のところで動かせた」。チームの出来とぴったり重なった。
後半は、3バックの右に入ったDF大野佑哉とテンポのいいやりとりがあった。後ろがよければ、前の選手は積極的になれる。MF表原玄太ら右サイドの攻めが活性化した。
平川の資質に疑いはない。各年代で日本代表に選ばれ、2017年にはU|17(17歳以下)ワールドカップを経験した。それが昨季は、FC東京で出場3試合で計7分にとどまった。「とにかくおとなしい」と山雅の柴田峡監督。気質が成長の足かせとみる。
中盤の底は、守備で体を張るのも役割だ。本人も「もっと自分のところでボールを奪う数を増やさないといけない」と自覚する。ガツガツとしたプレーは山雅らしさにつながる。若き司令塔のスケールアップは、チーム全体の成長にもつながる。