【ガンズリポート】今季初得点は新加入の河合 守備も貢献次は初勝利を

3節・14日 山雅 1-1 山形

松本山雅FCの今季初得点は14日のホーム開幕戦、モンテディオ山形戦で生まれた。決めたのは新加入のFW河合秀人だ。
名前は「しゅうと」と読む27歳。大学までサッカーをしていた父が名付けた。おのずと身に付いた姿勢が「貪欲にゴールを狙う」。この日放ったシュート数はチーム最多の3。最後の1本がネットを揺らした。
前半41分、MF前貴之が敵陣深くでパスを受けた。相手守備陣がゴール前を固めるように下がる。その手前にスペースがぽっかり。河合が走り込むと、足元に前からのパスがピタリ。左足で流し込んだ。
「ゴール前に人数をかけるのは、チームでやっていること」。今季3戦目、狙い通りの攻めでもぎ取ったチーム初得点という自己評価だ。
攻撃だけではない。170センチの体で、前線から積極的に相手ボールを追い回した。「FWが守備のスイッチになるのは意識している」。FC琉球から移籍して先発2戦目だが、すでに山雅らしい泥臭い役割を理解している。
チームが劣勢に回った後半はシュートゼロに終わり、同点に追い付かれた後、交代した。河合のシュート数が、山雅の出来のバロメーターであるかのようだ。
「次は勝ち点3を、そして決勝点を取れるようにしたい」。21日のジェフ千葉戦もホーム。新天地で今季チーム初勝利の立役者を狙う。