【ガンズリポート】育成コーチ陣が英会話セミナー参加挑む心指導に通じる

松本山雅FCの育成組織ユースアカデミーのコーチ陣が、英語でコミュニケーションを取るセミナーに参加した。英語講師が強調したのは「『できない』という思い込みを取り払い、ミスを恐れず挑戦すること」。コーチたちにとって、普段子どもらに送っているメッセージと重なるテーマを、自身に課す経験になった。
講師は英会話学校などを運営するエー・トゥー・ゼット(松本市高宮中)が派遣。3、4月に育成組織の子どもたちを対象にセミナーを開き、今回はその大人版。10月27日、コーチや山雅スポーツクラブのチアダンス、ボールゲーム指導者ら30人ほどが集まった。
キーワードは「Have Fun!(楽しもう)」。講師の外国人ら6人が随所で寸劇を披露し、日本人の癖や発音のこつを描いて笑わせながら会話を促すと、コーチらも笑顔で英語を話し出した。
ジュニアユース(中学生年代)のコーチ、廣田信也さん(34)は「普段は英語を話さないが、だんだんマインドブロック(思い込み)が取れて積極的に話せた。チャレンジ精神で自らコミュニケーションすると楽しい。指導に通じる」と満足そうだった。
セミナーを担当した山雅営業部の上條功輝さんは「多様な子どもを教えるコーチには、自身のオープンマインドを引き出してほしい。会社組織としての山雅にとっても、内部でコミュニケーションを取ることに生かせる」と意義を話した。
11月には、山雅と提携しているシンガポールのゲイラン・インターナショナルFCから、ジュニアユースの選手3人が来日して練習に参加する。コーチや子どもたちには、セミナーの経験を生かす機会になりそうだ。