【ガンズリポート】マッチレビュー 7節・3月31日山雅1―2岐阜

ジョップ次は得点誓う

ホーム開幕のYS横浜戦(20本)に次ぐ16本のシュートを浴びせた松本山雅FC。うち6本は新戦力のFWジョップセリンサリウだった。チームに合流して5日目で先発し、今季の山雅で1試合当たり最も多いシュートを放った。決められずに敗れたデビュー戦を終え、「自分が点を取ることが一番の貢献」になると誓った。

195センチ新戦力シュート6本高まる期待

195センチ。両チームのフィールドプレーヤーでずぬけて背が高い20歳のストライカーにボールが集まった。
前半12分、ゴール前で相手DFと競り合い、こぼれ球から同点ゴールが生まれると、その15分後には左クロスに合わせてヘディングシュート。枠を捉えたが、相手GKにそらされた。後半にはゴール正面で右クロスに右足を合わせ、タイミングはよかったが枠を外した。
昨季にJ2長崎入りし、3得点。今季はまだ出場機会がなかった。山雅への移籍を選んだわけは、クロスの多さだという。この日、実際にプレーし、「いいボールがいっぱい入ってきた。自分の武器を生かそうとしてくれる」と、新天地で居場所を見つけたようだ。
新たな仲間については「やっと名前を覚えてきたところ」。迎えた側も同じで、「ゲーム中にコミュニケーションを深めよう」(FW安藤翼)と、プレーの合間に頻繁に話しかけた。そんな状態でも、多くの好機が生まれた。
「ジョップを思い切って先発で使ってよかった」と霜田正浩監督。「ビッグチャンスを決めきれば、相手に怖がられる」。手応えと課題は、ここまでの成績と重なる。結果を出す4月となるか。