松本山雅FC 食育活動 農水省が表彰

サッカー松本山雅FCの農業プロジェクトが、農林水産省の第8回食育活動表彰で消費・安全局長賞を受賞した。ホームタウンの遊休農地を活用し、大豆の栽培から食べるまで一連の活動を地域住民らと一緒に続けてきたことが評価された。
同表彰は、優れた食育の取り組みをたたえ、広く周知しようと、農水省が2016年度に始めた。今回は154事例が選考対象となり、山雅の農業プロジェクトは教育関係者・事業者部門企業の部で受賞した。
同表彰で過去にスポーツ団体の受賞はないといい、山雅は、農林水産大臣賞を受けたバスケットボールBリーグの千葉ジェッツとともに今回初めて受賞した。同省消費者行政・食育課の担当者は「JリーグやBリーグは活動にファンを巻き込んでいて幅広い啓発になる」とし、今後の可能性にも期待しているという。
農業プロジェクトを担当する山雅事業推進部の渡邉はるかさんは「継続していくのが大事。協力していただける方を増やして、活動を発展させていきたい」と話した。
山雅は18年に松本市の遊休農地で塩尻市産の緑色大豆「あやみどり」の栽培を始めた。地元の農業者や障がい福祉サービス事業所、保育園・幼稚園、小学校らと協力し、大豆の加工、販売にも取り組んでいる。6年で産地は安曇野市や生坂村にも広がり、面積は3アールから13アールに増えた。