【ガンズリポート】FW鈴木今季初勝利に貢献

「先が大事」成長見据え

松本山雅FCのFW鈴木国友が、ブラウブリッツ秋田戦で2ゴールに絡んだ。新加入の25歳が初めてフル出場し、チームの今季初勝利に貢献した。
「来たな」。MF外山凌がクロスを上げた瞬間、鈴木はそう思った。ゴール前に走り込む。「(開幕前の)キャンプでクロスへの入り方は共有していた」。きれいに頭で合わせた。後半30分、チーム3点目は自身の今季初ゴールだった。
練習が生きたのは、その10分前の勝ち越し点の場面も同じ。敵陣中央でDF篠原弘次郎から長い縦パスを受けた。守備的MFの脇に空くスペースに入り込むのは、秋田対策で行ってきた練習通り。「立っていたら、いいところに(パスを)つけてくれた」
そのままドリブルで前へ。MF下川陽太へ渡したボールがMF佐藤和弘につながり、ゴールが生まれた。
終了間際には、味方ゴール前で失点寸前のボールを頭ではじき出すプレーもあった。充実の90分間に見えたが、「パフォーマンスは満足していない」と振り返る。
昨季はギラヴァンツ北九州で41試合に出て6得点し、チームの5位躍進に貢献。「山雅と一緒に成長してほしい」と誘われ、「自分の成長が止まるのが一番怖い」と移籍を決めた。
「たくさん試合が残っていて、この先が大事になる。決して気を緩めることなく、良くしていかなくてはならない」。自らに厳しいストライカーは、さらなる成長を見据える。