ガスワン杯学童軟式野球 寿ヤングバード初V

小学生軟式野球の第14回ガスワンカップ学童大会は25日、前日までのトーナメントを勝ち上がった3チームによる決勝リーグを松本市野球場で行った。寿ヤングバードが横田ボーイズと明善少年野球(いずれも松本市)を破って初優勝。上位大会のガスワンカップ選手権(9月、埼玉県)に出場する。
寿は決勝1試合目で横田を7─0(5回コールド)で下し、2試合目で横田に敗れた明善と最終試合で対戦。先攻の寿は初回、1死三塁から3番長澤勇虎(はやと)(寿6)の右中間を破る適時二塁打で先制した。
4回に明善の4番市川聖己(いぶき)(明善5)の右前適時打で同点とされたが、寿は5回1死三塁から暴投の間に三走の須山丈慈(寿6)がホームを突いて再びリード。これで勢いづき、長澤の右前適時二塁打と4番小松大飛(明善6)の左前適時打で3点を加え、この回一挙4得点。最終7回は2死二、三塁から捕逸の間に2者がかえった。
守っては先発の右腕戸田雄大(寿6)が打たせて取る投球で6回を1失点。最終回は長澤が速球で打者4人を抑え、7─1で勝った。
横田が明善を8─1(5回コールド)で下して1勝1敗で2位、2敗の明善が3位。大会は例年、県内約30チームが参加するが、昨年はコロナ禍で中止になり、今年は中信地区の20チームに限った。9月の選手権には、高円宮杯全日本学童大会予選を兼ねた県学童選手権春季大会(6月、松本市)の2位も出場する。

気持ちが一つに 4試合で失点1

勝てば優勝、負ければ3チームが1勝1敗で並んで特別ルールのタイブレークに突入する最終戦。寿主将の戸田は「絶対に負けられない一戦で、みんなの気持ちが一つになって勝てた」と胸をなで下ろした。
2回戦から登場した寿は、初戦で広丘クラブ(塩尻市)を7─0、3回戦は北原町少年クラブ(松本市)を5─0で下し、今大会全4試合で失点は明善戦の1点だけだった。
3試合に先発し、大会最優秀選手に選ばれたエースの右腕松田幸時(ゆきと)(寿6、最終戦は遊撃手)は「頼れる仲間がいるから安心して投げられた。次も無失点で抑えられるように、チーム一丸で戦いたい」。
上條正志監督(58)は「経験を積んだ6年生が多く、今季は順調な滑り出し。気持ちを緩めず最後まで戦い抜き、1つでも多くの大会で結果を残したい」と気を引き締めた。