【ガンズリポート】農業プロジェクト 「あやみどり」収穫、コラボも

松本山雅FCの運営会社が、ホームタウン活動で栽培する緑色大豆「あやみどり」が収穫期を迎えた。「農業プロジェクト」4年目の今年は、昨年の倍の面積で栽培し、例年通り地域の協力を得て収穫。調理メニューを、初めて地元店とコラボレーションして考案した。
県野菜花き試験場(塩尻市)が開発した「あやみどり」を、松本、安曇野市と箕輪町の遊休農地計160アールで育てた。作業は地元の農業者だけでなく、山雅のサポーターやユースアカデミーの選手が体験プログラムで携わったり、障害者サービス事業所が参加したり。6~7月に種をまき、収穫量は昨年のほぼ2倍の2.5トンに植えた。
食べ方の選択肢を増やす試みも。松本地域の飲食店経営者や生産者、消費者でつくる団体「信州嵐(しんしゅらん)」が、地元産の食べ物として新たな魅力を引き出すことを買って出て、市内の5店が新しいつまみを考えた。
フランス料理の「ラトリエ・スズキ」(大手4)が、イチゴと赤ワイン、みそを取り合わせたメニューを作るなど、和洋中さまざまな6品ができた。山雅の担当者は「塩ゆで以外の食べ方がいろいろ生まれた」と喜ぶ。
新たなメニューは、ギラヴァンツ北九州戦が行われた9月26日、サンプロアルウィンで販売され、売り上げは障害者サービス事業所の収穫作業費に充てられた。豆を軸にした地域連携の輪が広がっている。