【ガンズリポート】霜田監督2季目・経験生かしたチームに―下條SDに聞く「今季の戦い方」

25日アウェーで開幕戦

今季のサッカーJ3リーグは今週末に開幕し、松本山雅FCは25日、テゲバジャーロ宮崎と敵地で対戦する。霜田正浩監督が指揮して2季目の山雅は、どんなサッカーを見せてくれるのか。チーム強化の責任者の下條佳明スポーツダイレクター(SD、69)に聞いた。

下條SD「判断の質高め、連動に磨きを」

―自身もSDとして2年目。手応えは?
1月の始動からキャンプを通してチームに帯同し視察している。クオリティーにこだわったサッカーをやりたいと思っており、選手のマインドが変わってきたのが分かる。

―新加入を含め、ベテランが増えた。
J1を経験した選手もいる。サッカーは判断のスポーツ。高いレベルで経験を積んできた選手は的確にプレーできる。模範となる選手を入れてチーム内の競争を激しくした結果、日々の練習の質が上がり、判断の速さも加わってアイデアが豊富な選手が増えた。

―判断の質は昨年からの課題か?
霜田監督の1年目は、主体的にボールを動かし、アグレッシブに攻めるスタイルをすり込んだ。その仕組みのベースは出来上がっている。今年も方向性は大きくは変わらないが、何よりも不用意な失点を減らしたい。
ミスは必ず出るものだが、判断を変えることもできる。“試合の流れを感じ取る”ことを意識し共有することで、スピードを変えたり視野を広げたりし、的確な判断でプレーできれば、大きくは崩れない。うまくいかない時に忍耐強く、しぶとく戦うには頭が回っていることが大事だ。

―選手間の意識をどう共有する?
霜田監督は「ユニット」という言葉を使い、縦や横、グループの関係を強調している。人の出入りや、ボールのつながりの連動性を上げたい。
監督はボール奪取のタイミングで「トリガー(引き金)」という言葉もよく使う。ユニットで感じて準備ができれば、守備の連動性が高まる。

―攻撃はどうか?
FW小松蓮がいた昨季と比べ、前線に高さがない分、相手守備の隙間を突いていきたい。やはりユニットの連動が大事になる。
新加入のFW浅川隼人は、相手の隙を逃さない。ワンタッチゴールが多く、小松と異なるタイプの点取り屋だ。MF菊井悠介は、周りとの連動に磨きがかかっている。サイドアタッカーの得点にも期待したい。セットプレーも含め、いろんな点の取り方ができている。

―ファン・サポーターに期待してほしいことは?
「クオリティーの高いサッカー」と言っても、おしゃれで細かいパスをつなぐということではない。やってはいけないファウルをしない、逃げの守備で簡単に相手CKにしない、決定機を決めきる…。そういうことを含め、やりたいことの精度にこだわりたい。
クオリティーの変化が見る人に伝わり、魅力となる。そして、結果につなげる。
キャンプでは本当に、選手がよくしゃべるようになった。主体性を持ってピッチの中で指摘し合い、連動する大人のチームを披露したい。