【ガンズリポート】低学年選手に夢中になれる場を U-9大会初開催

小学校低学年のサッカー人気を盛り上げようと、松本山雅FCの運営会社が、9歳以下のチームが争う大会「COPA(コパ)RAZUSO(ラズーソ)U-9」を開いている。この年代による全県レベルの大会は初めて。62チームが参加して7月に開幕し、勝ち上がった4強が7日、サンプロアルウィンでのJ2アルビレックス新潟戦の前座で試合をする。
「そこ、声かけよう!」「(失点も)大丈夫、大丈夫!」
選手やコーチ、保護者らの声が飛び交う。10月23日、信州スカイパーク陸上補助競技場(松本市)のフィールドを区切ったピッチで、4試合が同時に行われていた。
大会は、全国の小中学生チームの交流試合を開いてきた松本山雅フェスティバル実行委員会が主催。コロナ禍で多くの大会が中止された昨年、山雅の育成支援組織「ラズーソ」の名を冠して初めてU|12大会を開き、今年は年代を下げた。
「低学年の子どもたちが夢中になれる大会をつくりたい。この年代から長野県のサッカー文化を盛り上げたい」と、企画した山雅ユースアカデミーの恒本大輔コーチ(38)。
そのために独自の工夫を凝らした。1チームは6人で、ピッチの広さは大きなフットサルコートくらい。恒本さんが10年弱の指導経験から、この年代にふさわしいと編み出した。大会期間を長くし、1~3次予選、決勝ラウンドと試合を多く設定した。
参加した松本松島FCの平川大智コーチ(28)は「こんなに大きい大会だと思わなかった。審判がいて、ちゃんとした試合ができる」。選手の藤田輝(ひかる)君(島内3)は「緊張するけど、いいプレーができる。アルウィンに行って優勝したい」と声を弾ませた。
恒本コーチは「10年後に『長野のレベルが上がった、サッカー文化ができたね』と言われるようなことにつながれば」。
7日は、準決勝(アルウィン芝生グラウンド)で長野ガーフと松本松島、松本山雅SS・Aとアルフット安曇野が対戦。サンアルで3位決定戦と決勝を行う。